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*9* ページ23

「どうやらAちゃんは与一さんほどではありませんが
鬼に対する心の安定度が高い様なのでそこまで危険性はないかと

それに、中佐からの命令ですので」

と優兄ィを含めシノア隊の人達に説明するシノアさん

「って事はまた結界の外に行くのか?」

と、君月さんがシノアさんに聞く
またってことは何回目か、なのかな?

「そうですね……
暴走すると街を壊しかねませんから」

……暴走!?

『ねぇ……優兄ィ……大丈夫、かな?』

ギュッと優兄ィの腕を掴む

「大丈夫だ!もしもの時は俺が助けてやるから」

「……うん」

優兄ィの言葉はいつも私を安心させてくれる。
あの時……地下から出る時だって、優兄ィの言葉を信じてるからみんな2人について行ったんだよ。

「じゃあ行くか!」

優兄ィの声をきっかけに早速結界の外へ行くことになった。


.*・゚ .゚・*.


『シノアさん、どうやるんですか?』

「まずは鬼に血を飲ませます。
武器に血を吸わせるんですね
Aちゃんの武器は狙撃銃ですから……
そうですね、1度自分で自分を撃ってみてください」

『あっはい』

自分を撃つかぁ……上手くできるかな?

「ちょっ……シノア、何言ってるんだよ!
自分で自分を撃つとか……」

『大丈夫だよ、優兄ィ……信じてて!』

『リンちゃん、……ドン』

そう言うと緑色の小さな狼が1匹現れ、手を貫く。
その割には出る血の量は少なく、
まぁこんなものかなと思う。

『シノアさん
できました〜』

「あっじゃあ次は武器に血を垂らして
"血を吸え"って言ってください。
そこから訓練が始まります」

『わかりました。

リンちゃん、血を吸え。』

ドクンッ……

『はっ……あっ……』

「始まったぞ!
全員戦闘準備!!」

最後に三葉さんの号令が聞こえた。


✼*✲*✻*Yuitiro side✼*✲*✻*


『たしか鬼と接触するのに20時間位かかるんだよな?』

「あぁそうだ。だからと言って気を抜くなよ
いつ暴走するのかわからないからな」

と三葉が言う。
しっかし何もないと暇だな……

もうすぐ10時間経つけどAの奴大丈夫かな?

Aは"信じてて"って言ってたけど……
やっぱり大事な家族だから心配しないわけないだろうが

そんなことを考えていると

ドンッ

とAが動き出した。

「みなさん、来ました!」

「よし、みんなでAを抑えるぞ!!」

『ああ!』

A……頑張れよ……

*10*→←*8*



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泡雪(プロフ) - 花実さん» お返事ありがとうございます!楽しみにしているので、頑張って下さい! (2016年10月23日 11時) (レス) id: 555ba12928 (このIDを非表示/違反報告)
花実(プロフ) - 泡雪さん» いつも読んでいただきありがとうございます!夢主ちゃんは二つの世界の行き来をしているので彼女だけ時間軸が異なります。なのでこのままです。正直に言うと作者が夢主ちゃんの体の戻し方でいい案が浮かびません(・・;)拙い文章ですがこれからもよろしくお願いします! (2016年10月23日 10時) (レス) id: 8b689866c2 (このIDを非表示/違反報告)
泡雪(プロフ) - 初めまして、泡雪と申します。この作品大好きでずっと読ませてもらってます。すいません質問です。夢主ちゃんは、幼児の体から優くん達と同じ体に戻ったりするんでしょうか?ネタバレ発言になってしまうので良ければ教えて下さいすいません。 (2016年10月23日 10時) (レス) id: 555ba12928 (このIDを非表示/違反報告)
花実(プロフ) - シオンさん» 読んでいただきありがとうございます!作者の中のイメージは、吸血鬼や鬼は高位の方が幼い姿をしていると思っているので、幼い男の子の姿をしています。ちなみに周りには鬼火が飛んでいて、その鬼火が狼に姿を変えます。具現化させた時に出てくる狼と鬼火はこれですね (2016年9月5日 17時) (レス) id: 09baacfad3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リンちゃんはどんな姿をしているの? (2016年9月5日 14時) (レス) id: af056c570d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花実 | 作成日時:2016年8月27日 21時

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