＊５＊ ページ19
「ここだ」
私達が連れてこられたのは鬼の像がたくさん置いてある部屋だった。
「あ〜
中佐、黒鬼はまだ彼女には早いんじゃないでしょうか？」
黒鬼？
「はぁ？俺の決定に文句は受け付けないぞ
おいA、お前、命かけれるか？
それが嫌ならまだ引き返せるぞ」
『大丈夫ですよ』
「ほぉ、命かけるか？っつう質問に笑って答えるなんてな」
どうやら無意識の内に笑みを浮かべていたらしい
「んじゃあ儀式を始めるぞ〜
好きな武器を選んで儀式陣に入れば契約の儀が始まる。
そっからは自分の力次第だな
成功すれば力が手に入る。」
『もし、失敗したらどうなるんですか？』
「あー失敗したら人喰い鬼になるか鬼の力に押し潰されて死ぬ。
もし人喰い鬼になったら俺が殺してやるから安心しろ」
殺してやるからと言われて安心はできないな……
でももう、やるしかない！
『わかりました。』
……でも好きなのを選べばいいなんて言われても……生まれてこの方武器なんて扱ったことないし……
「おい……早くしろ
俺も忙しいんでね」
考えよう……私は何をするために力が欲しいんだっけ？
＿＿みんなを守るため＿＿
そうだ。ならば私は……
「へぇ、それを選ぶか
……対物ライフル、狙撃専門か」
.*･ﾟ .ﾟ･*.
……！ここは、どこ？
そこは1面真っ白な部屋
「やぁAちゃん、久しぶり」
『……ミカ兄ィ！会いたかった……』
「僕もだよ……
僕らが殺されてくのを見ていただけの卑怯なAちゃん」
ミカ、兄ィ……？
違う!!ミカ兄ィはこんな事言わない。
『……あなたは誰？』
「何言ってるの？君の知ってるお兄ちゃんだよ」
『違う。ミカ兄ィは私を卑怯だなんて言わない。
私が生きていることをよかったって言ってくれたもん』
「なるほど、君は人を信用しているんだね。
これは厄介だ」
『……もう一度聞くね、あなたは誰？』
そう問えばミカ兄ィは姿を黒いモヤに変えた。
『あなたが鬼？』
「そうだよ。さて、君はどうして力が欲しいのかな？」
『みんなを……家族を守りたいから』
「それなら僕は力を貸せない。
僕ら鬼は欲望は好きだけど愛とかは嫌いなんだ。
君のそれは愛だろう？
君は愛の方が欲望よりも勝っているからね」
そんなの当たり前じゃないか……
『私は!!力がないと……優兄ィ達には追いつけない!!
もう、置いていかれるのは嫌なんだ!!!』
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泡雪(プロフ) - 花実さん» お返事ありがとうございます！楽しみにしているので、頑張って下さい！ (2016年10月23日 11時) (
レス) id: 555ba12928 (このIDを非表示/違反報告)
花実(プロフ) - 泡雪さん» いつも読んでいただきありがとうございます！夢主ちゃんは二つの世界の行き来をしているので彼女だけ時間軸が異なります。なのでこのままです。正直に言うと作者が夢主ちゃんの体の戻し方でいい案が浮かびません(・・;)拙い文章ですがこれからもよろしくお願いします！ (2016年10月23日 10時) (レス) id: 8b689866c2 (このIDを非表示/違反報告)
泡雪(プロフ) - 初めまして、泡雪と申します。この作品大好きでずっと読ませてもらってます。すいません質問です。夢主ちゃんは、幼児の体から優くん達と同じ体に戻ったりするんでしょうか？ネタバレ発言になってしまうので良ければ教えて下さいすいません。 (2016年10月23日 10時) (レス) id: 555ba12928 (このIDを非表示/違反報告)
花実(プロフ) - シオンさん» 読んでいただきありがとうございます！作者の中のイメージは、吸血鬼や鬼は高位の方が幼い姿をしていると思っているので、幼い男の子の姿をしています。ちなみに周りには鬼火が飛んでいて、その鬼火が狼に姿を変えます。具現化させた時に出てくる狼と鬼火はこれですね (2016年9月5日 17時) (レス) id: 09baacfad3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リンちゃんはどんな姿をしているの? (2016年9月5日 14時) (レス) id: af056c570d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花実 | 作成日時：2016年8月27日 21時
