希望の光との邂逅＊１＊ ページ15
あの天気雨の日から２週間程の月日が流れた。
相変わらず家ではクロちゃんがゲームをしていたり、
真昼兄ィが家事をしていたりして平和だ。
私はというと真昼兄ィから出された宿題のようなものを解いている。
勉強は好きだ。
自分の知らないことを知れるから。
今さっき
宿題は終わった
何か私に手伝えることないかな……？
真昼兄ィにだけ家事をさせるのもしのびないし。
いつも私が手伝うと言っても簡単なお手伝いしかさせてくれない。
私だって居候させてもらっている身なんだから何かして真昼兄ィの負担を減らしてあげたい。
なにか出来ることがないか聞いてみよう。
『あのね、真昼兄ィ、宿題終わった。
それでね、真昼兄ィ、いつも私達のために家事とかしてくれるでしょう？
だから私に出来ることないかな
って思ったんだけど……
真昼兄ィがいつもしてることでなにか私に出来ること、ない？』
「えっ、Aはいつも手伝ってくれてるから
気ィ使わなくていいよ」
やっぱり……真昼兄ィはそういうと思った。
でもそれじゃぁ嫌なんだ
『でも……真昼兄ィ忙しそう、だから……』
「そっか
ありがとう。じゃあ、おつかい頼んでいいか？」
『うん！もちろん!!』
初めてのおつかい！
「じゃあいつものスーパーでここに書いてある物買ってきてくれるか？」
そう言って渡されたのは何を買うのかが細かく書いてあるメモ用紙だった
こういうところで性格が表れるなと思う。
.*･ﾟ .ﾟ･*.
家を出てスーパーへの道を行く。
真昼兄ィは心配性らしく、ちゃんとスーパーに着けるか、とか
買ったものが重くないか、とか心配してくれた。
私、そんなに弱いかな？
人を思いやれるのは真昼兄ィの優しさだから……
そんな心配をしてくれる人がいるというのは
やっぱり嬉しい。
……あれ？この脇道……こんなのあったっけ？
寄り道はしちゃダメだってわかっているけど、
その時の私は吸い込まれる様にその方へと歩を進めてしまった。
……暗い……少し怖い。
でも、なんだか……進まなくちゃいけない、気がする。
脇道を抜けると、そこにはさっきまでいた街とは似ても似つかない街並みが広がっていた。
そこはまさに私が思い描いていた崩壊した世界。
『う、そ……なに、こ、こ……？』
「オ"オ"オ"オ"」
なにアレ…バケ、モノ……！
早く逃げなきゃ……逃げなきゃ殺される!!
でも、恐怖で足が動かない。
それどこらか無理に動かそうとして足がもつれて転んでしまった。
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泡雪(プロフ) - 花実さん» お返事ありがとうございます！楽しみにしているので、頑張って下さい！ (2016年10月23日 11時) (
レス) id: 555ba12928 (このIDを非表示/違反報告)
花実(プロフ) - 泡雪さん» いつも読んでいただきありがとうございます！夢主ちゃんは二つの世界の行き来をしているので彼女だけ時間軸が異なります。なのでこのままです。正直に言うと作者が夢主ちゃんの体の戻し方でいい案が浮かびません(・・;)拙い文章ですがこれからもよろしくお願いします！ (2016年10月23日 10時) (レス) id: 8b689866c2 (このIDを非表示/違反報告)
泡雪(プロフ) - 初めまして、泡雪と申します。この作品大好きでずっと読ませてもらってます。すいません質問です。夢主ちゃんは、幼児の体から優くん達と同じ体に戻ったりするんでしょうか？ネタバレ発言になってしまうので良ければ教えて下さいすいません。 (2016年10月23日 10時) (レス) id: 555ba12928 (このIDを非表示/違反報告)
花実(プロフ) - シオンさん» 読んでいただきありがとうございます！作者の中のイメージは、吸血鬼や鬼は高位の方が幼い姿をしていると思っているので、幼い男の子の姿をしています。ちなみに周りには鬼火が飛んでいて、その鬼火が狼に姿を変えます。具現化させた時に出てくる狼と鬼火はこれですね (2016年9月5日 17時) (レス) id: 09baacfad3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リンちゃんはどんな姿をしているの? (2016年9月5日 14時) (レス) id: af056c570d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花実 | 作成日時：2016年8月27日 21時
