story-020 ページ22
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すると吸血鬼がニヤニヤと笑いながら手をポキポキと鳴らす。
「…。まあそこはいい。」
「…血が美味しいと聞いて来たのに、こんな不味い血飲まされるなんざ。
もう知らね、死ねよお前。」
吸血鬼が私の方に片手をかざすと、黒い矢のようなものが浮き出てくる。
いきなり色んなことが起こりすぎて何が何だかわからないけど、多分私は死ぬんだろうということだけはわかった。
恐怖で喋れない私を見てニヤリと笑い、
指をパチンと鳴らした。
こちらに矢が飛んでくる。
「死んで詫びろよ、人間」
半分諦めて、目をつぶった。
「死ぬのはお前な。"はねかえす"」
聞き覚えのない声が聞こえ、そっと目を開けると、
突如として私の前にガラスのような透明な壁が出現し、矢が跳ね返り、吸血鬼に刺さった。
「ぐっ…!?なぜ、貴様、が…」
そう言って倒れた。
何が起こったのかわからず、倒れた吸血鬼を呆然と見つめると、大丈夫？とどこからか声がする。
ドアの方を見ても、誰もいない。
「……？」
「はは、上上!」
そう言われたので上を見ると、ふわふわとほうきに乗って宙を浮いている男の人がいた。
その人は私の前に降りて、私に視線を合わせる為にしゃがんでくれる。
「はじめまして!俺坂田っていうねん!!君、Aちゃんやろ?」
そうニコニコと笑顔をうかべるこの男の人は、一体？
私の方に顔をぐっと近づけて喋る彼はきっと、明るい人なんだなぁ、なんて思った。
この人も、人間ではないんだろうな。
さっきなんか術？のようなものを使っていたし。
「あっ!!手足痛いよな!?今外したるから!」
「"壊す"」
坂田さんが私に手をかざしそう言うと
手足の鎖と足枷がバラバラに砕ける。
すると坂田さんはほうきにまたがり、こちらに手を伸ばしてくる。
「時間ないからはよ乗って!!」
「え、えぇ…？？」
なんとも、風のような方である。
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青花 - 本編完結(?)おめでとうございます！！番外編も楽しみにしてます！！ (2018年10月11日 0時) (
レス) id: 1d359370ef (このIDを非表示/違反報告)
ネージュ(プロフ) - 完結（？）おめでとうございます！番外編待ってますねー！ (2018年10月10日 21時) (レス) id: 4cedcbaa5d (このIDを非表示/違反報告)
カナリアの花(プロフ) - 青花さん» コメントありがとうございます。この小説にあまり自信がなかったので、そう言ってもらえて嬉しいです!完結までお付き合いいただければ幸いです。 (2018年9月26日 0時) (レス) id: cbcbd18a18 (このIDを非表示/違反報告)
青花 - コメント失礼します！この作品が投稿されてから読んでます！とってもおもしろいと思います！コメントをするのが遅くなってしまいましたがこの作品とても好きです！これからも頑張ってください！！応援してます！ (2018年9月24日 22時) (レス) id: 1d359370ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナリアの花 | 作成日時：2018年9月11日 18時
