おはよう ページ17
目を開けると、そこには
真っ直ぐ長く伸びた川上さんのまつ毛。
あれからずっと手を握ったまま、
今の今まで眠っていたらしい。
頭の上がもふもふするので視線だけ上に向けると
パインが寝転がっていた。
まるで仲間外れにするなと言うように。
壁掛け時計に目を向けると、頂点を過ぎていた。
日曜日なのだから、たまにはこういう日があってもいいだろう。
目の前の人物に目線を向ける。
長いまつ毛。
だいぶ色落ちしてきた赤髪。
少し伸びた髭。
繋がれた、骨ばった大きな手。
左耳のピアスホール。
全てが整っていて、美しい。
顔を近づけて、閉じられた瞼にキスを落とす。
髪にも。
耳にも。
手にも。
そして、唇にも。
すると
「気ぃ…すんだ…？」
とゆっくりと瞼が開く。
「…おはようございます、川上さん。起こしてしまいましたね。」
「はよ。そりゃあ手を繋いだまま動いたら起きるわ。」
「すみません。美しいお顔がそこにあったので。」
「殴るで。」
「嫌です。」
じとっとした目で見られたものの、
すぐさまニコッと笑ってくれた。
「しが。め、とじて？」
すると、私が川上さんにしたように
川上さんがキスを落とした。
瞼に。
髪に。
耳に。
手に。
そして、唇に。
「志賀も、綺麗やで。世界一、綺麗。」
そんな言葉を川上さんの口から聞けると思っていなかった。
「ありがとうございます。最高の褒め言葉を貰ってしまいました。」
「いつも俺は貰ってるから。おかえし。」
そうしてゆったりとした時間を過ごしていると、
頭の上でパインがもぞもぞと動いた。
「パインも起きたみたいやな。」
「今日はみんなお寝坊さんですね。」
「せやな。ま、たまにはええんちゃう？」
「そうですね。では、そろそろブランチにしましょうか。」
「ん。起きよか。」
今日のブランチは、スクランブルエッグにサラダ。
そしてサンドイッチを作ろう。
2人並んで、一緒作ろう。
「今日も朝から、幸せです。」
「俺も。幸せ。」
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七海(プロフ) - 納得出来たらまた、戻ってきてください。この中の２人には幸せに過ごして欲しいです。気長に待つので、いつでも戻ってきてくださいね。 (2020年7月1日 23時) (
レス) id: a25663fd98 (このIDを非表示/違反報告)
藍知(プロフ) - キャラメルフラペチーノさん» 本当にショックですよね… (2020年6月30日 23時) (レス) id: d8ed8b638e (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルフラペチーノ - いや、自分もkwkmさん大好きだからだいぶショックきたのに、そのあと『今夜はナゾトレ』にfkrさん出ててそれに気づいたのが9時ですよ！？不運すぎるでしょおおおおおおおおお！！！ (2020年6月30日 22時) (レス) id: 2c7bb29a25 (このIDを非表示/違反報告)
藍知(プロフ) - そう言っていただけて嬉しいです泣一緒に藝大生さんを応援しましょう…！ (2020年6月30日 17時) (レス) id: d8ed8b638e (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - このお話大好きです。現編集長も好きだけど、これ読んでたら、藝大生も好きになってきました！ (2020年6月30日 16時) (レス) id: a25663fd98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍知 | 作成日時：2020年6月16日 17時
