無口なワケあり少女はキセキと対峙するようです。 (ページ48)

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ここにいる。ページ48

「またきっと同じっスよ。」
『、、、？』

涼太の声。
真剣みを帯びた、あの頃の。

人と関わりながらバスケをすることを拒んだ頃の声と、よく似た声。

黄「俺にはわかる。、、、火神大我。あいつも俺ら、いや。赤司っちや紫っち、緑間っち。、、、そして青峰っち。」

淡々と話していく彼の声がどんどんあの頃と重なっていく。

黄「四人と同じ人種だ。きっといつか。」

、、、やめて。
それ以上言わないで。

黄「いつか、チームが面倒に、『っやめて！！！』っ、Aっち？！」

焦った涼太の声が聞こえる。
でもそんなものは私の耳では遠くの声にしか聞こえなかった。

いやだ、聞きたくない。

火「おい、A？」
『っ嫌！』

大我の声も怖い。

黒「っAさん、落ち着いてください。大丈夫ですからっ、」
『嫌！、、、っ、大我がいなくなったらっ！』

大我がいなくなったら。
私は、私は。

私はっ、どうしたらいい？

黄「っ、(俺はっ、)」

後悔の念を押し込めてる黄瀬を横目に。
火神はため息を吐いた。

火「あー、ったく。」

ぐいっ、とAを引き寄せて。
彼は彼女の頭を撫でた。

『っ、嫌っ、、、、大我、』
火「わかったわかった、とりあえず落ち着け。俺はここにいるから。」

大我の腕の中だとわかると安心した。
昔もよくこうして私を宥めてくれたっけ。

『っ、ふぇっ、、』
火「あーあー、ったく泣かせんな黄瀬。」

大我からくる安心感で、思わず涙をこぼした。
、、、私ってこんなに弱虫だったかな。

火「よしっ！もう平気だろ？」
『っ、うん、平気よ。』

私は大我の姉だからね。
そう言えば、どこがだよって言いながらデコピンされた。

『テツも涼太もごめんねっ！』
黄「っ、Aっち」

涼太が何かを口にしようとした時。

「はぁ？！」
『？』

なにやらストバスから大声が聞こえた。