相棒。 ページ44
目の前にはリアカーに乗る1人の男子生徒。
、、、え、なんで?
「ったく!渋滞だからって先に行くか?!フツーっ!!」
、、、あぁ、わかったわ。
彼の一言で大方予想がついた。
『貴方、後ろに乗せてもらってるんでしょう。』
「誰だか知んねーけど大正解。本っっっ当、真ちゃん人使い荒れーっつの。」
はぁ、とため息を吐くのは黒髪の子。
額に薄っすら汗が滲んでる辺りからして、本当に人使いが荒いのだろう。
『ツンデレなのよ。ね、涼太。』
黄「っえ、そ、、、そうっスね、くくくっ、」
緑「おいA!」
肩を震わせて笑う涼太とそれを怒る緑間。
それに対して。
「へー!Aちゃんってゆーんだ。俺高尾和成!真ちゃんの相b...緑「断じて違うのだよ」真ちゃんひでぇ。」
ケラケラと言ってのけた彼は高尾和成というらしい。
、、、あ、自己紹介。
『西崎Aです。、、、あの。』
高「?」
こそっと耳をお借りして。
『多分これからもあぁだけど。、、、よろしくね。あぁ見えて、人のこと、気にしてるのよ。』
そう伝えておいた。
高「ははっ、了解。」
高尾、、、くんは、綺麗に笑ってそういった。
さて。
『じゃ、行こうか涼太。そろそろ挨拶よ。』
黄「!分かったっス!じゃね、緑間っち!」
『、、、また。』
緑「あぁ。」
、、、彼もキセキだ。
涼太より、よっぽどあからさまな。
、、、ただ。
横にいる涼太を見上げる。
黄「?」
何より怖いのは、キセキのリベンジだ。
一度知った負けは、きっと彼らにとってこれほどまでになく。
勝つ。
その気持ちにスイッチを入れるんだろう。
黄「Aっち?」
『!大丈夫。』
黄「、、、そ?」
それでも、負けさせない。
、、、負けない。
1STEPは、越えた。
もう、次の事。
考えなくちゃね。
私を夢中にさせてくれるもの。
それが崩れたら。
そんな考えを頭の端に寄せて。
私はみんなの元へと向かった。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2015年1月14日 21時