涼太。 ページ42
黄瀬side
、、、負けた。
ー百戦百勝ー
勝つことが、当たり前だったのに。
、、、でも。
ーリベンジって単語、その空っぽの辞書に加えとけ!ー
リベンジ。
してやる。
絶対。
ぐっ、と手に力を入れて、水を止めて。
濡れた頭を起こそうとした時。
パサっ、、、。
黄「わわっ?!」
『夏、、、に近いとはいえ、風邪ひくわ。』
顔に被せられたふわふわのタオル。
微かにAっちの香りがするソレは、なんだか俺を慰めているようだった。
黄「Aっち、、、」
『有言実行その1、ね。』
いじわるに。
でも、それは俺をバカにしてるわけではなく。
優しく笑ってそういったAっちは、とても綺麗だった。
『、、、いい仲間ね?』
ポツリ。
そう呟いた彼女に、俺は。
黄「当たり前っスよ!」
そう、胸を張って言えることができた。
そんな俺を見て。
『っ、、、うん。』
とっても嬉しそうに。
以前の笑顔と、なんら遜色のない笑顔で。
俺に、そう言ってくれた。
そして。
『また、やろうね、涼太。』
黄「!!」
そう、呼んでくれたんだ。
黄「Aっちー!!」
『うわっ、』
俺が飛びついて、ぐらついたAっちを支えたのは。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2015年1月14日 21時