無口なワケあり少女はキセキと対峙するようです。 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:66,505 hit

不必要。ページ5

桃井side

赤「、、、辞めるか。」

ポツリと呟く。
まるで独り言のように。

赤「そうか。、、、まぁいい。」

そして、淡々と言葉を並べていく。
私たちが口を挟む間もないほど、次々と。

赤「、、、まぁ僕らに。もっと言えば今の僕らに。」

予想がついてしまった。
彼が何を言おうとしてるのか。

、、、やめて。
その言葉はやめて。

桃「やめて赤司くんっ！」

赤「君は不必要だしね。」

桃「っ、、、！」
緑「おい赤司っ！」
紫「赤ちん？！」

不必要。
そんなひどい言葉。
どうして言えるの？

ー君が必要だ。ー
そう言って。

ー力を貸してくれー
そう、言って！

、、、私たち、彼女を仲間にしたのに。

ー不必要。ー
そう言って。

今度は、彼女を捨てるの？

困惑で、言葉を失った。
、、、でも、Aは。

『、、、そうね。』

自嘲のような笑みを貼り付けて。

『私、色ないし。』
桃「っやめて！！」
『マネージャーとしてもダメだし。』

淡々と自分を責め立てていくA。

『それに私。』

すっ、と。
影を落とすように伏せられたその目を、場違いにも綺麗だと思った。

『あなたたちのバスケ、もう見てられないし。』
青「っは？」

なんだよそれ。
意味わかんねぇよ、、、。

そう言って笑う大ちゃん。
その笑みは、とてもじゃないけど見てられない。

『決めたわ、私。』

もう、二度と。
そう続けていく彼女に、言葉を発さなければと思う前に。

黄「Aっち黙れッ！！！！」
『っ、』

きーちゃんが、言葉を発した。