無口なワケあり少女はキセキと対峙するようです。 (ページ40)

今日:24 hit、昨日:0 hit、合計:66,524 hit

再び。ページ40

、、、そして、悲劇は起こった。

ガンッ！！

『ッ、テツヤ！！！』

テツもなんとか試合に復帰した頃だった。
、、、悪気なんてないのは分かってる。

でも、黄瀬くんの肘がテツの頭にヒットした。

『テツヤ！っテツ！！！！』

あの時のことが、また蘇る。
あの時も、こうやってテツが、

黒「だ、い丈夫、、、で、(フラッ)」
『っ、(がしっ！)手当てしよう、テツ。』

少しばかり呆然とする黄瀬くん。
それにちらりと視線を流してから言う。

『一言謝っとけばいい。あとは試合後よ。』
黄「っ、ごめんっス黒子っちわざとじゃっ、」
黒「わかって、ます、」

寝かせて、頭を少し上げて。

『降旗くん、これくらいの高さのもの持ってきて。』
降「わ、わかった！」

とりあえず私の膝枕で我慢してもらって、頭に包帯を巻いて。

、、、意識はあるから、大丈夫だとは思うけど。

海常相手に。
これから追い込んでくっていうのに。

がし！

『うひゃぁっ？！』

がしって！
がしってなにっ？！

わしゃわしゃ。
そのまま、乱暴に。
でも、優しく。
私の頭が撫でられたのを感じて、誰がやったのかすぐわかった。

日「よし、行くぞお前らっ！」
火「絶対勝つ！、、、です。」
伊「日向、回すぞ。」
水「、、、(こくん。)」
小「俺も頑張るぞっ！」

、、、あぁ。
すごく、すごく。

頼りになるメンバー。

こういうチームだから。
こんなに温かいチームだから。

私は、笑顔で送り出すことができたんだ。