ふざけんな。 ページ34
そして、海常高校。
あっという間に訪れたその日はあっけなく。
いつもと変わらない朝から始まった。
『くすっ、、、大我、変わらないのね。試合の前日になると眠れないのは。』
火「いや、なんか気が散って、、、」
赤くなってしまった目と落ち着きのない態度。
横を歩く大我は、背は伸びたし、男らしくなったし。
随分と成長したように見えるのだけど、中身は大して変わってないようだ。
「おはようございますっス。」
海常について、すぐに聞こえた声。
その方へと視線を動かせば。
黄「広いっスから!お迎えに上がったっスよ。」
ジャージに身を包んだ黄瀬くんがいた。
相変わらず左の耳にはピアスが光ってる。
黄「こっちっス。」
そんな彼の案内で、私たちは足を進めた。
ーーーーーーーー
相「、、、あの、これは?」
リコさんが問うのも無理はない。
だって。
「パス!」
「ナイシュー!」
『、、、ハーフコートで練習試合、って。』
バカにしてるのかしら?
、、、いいえ、してるわね。
海常カントク(次から海監)
「あー、うちはちょっとした調整だからな。」
日、相「「『(ぴくっ、)』」」
イライラをこらえてた私たちに最後のとどめ。
海監「?何してるんだ黄瀬!お前は出さんぞ!」
黄「え?」
海常7番のユニフォームを着て準備を始めていた彼に。
海監「ただでさえ格下の相手に特別な強さのお前を出すわけがないだろう。」
そう言って。
海監「勝負にさえならなくなるぞ。」
プチンッ、、、
相「さぁ、準備するわよ?ココぶっ潰す準備★」
降「(星が黒いっ?!)」
黒「黄瀬くん、」
黄「あー、すんませんっス。、、、まぁでも。」
彼も、やはりキセキなのだ。
黄「俺なしでどうにかなるようじゃ、どうしようもないっスね」
そう言って、含み笑いを落とした。
『、、、ウザい。』
全ー火、黒、黄「?!」
火「(あー。)」
黄「(スイッチ入っちゃった、、、?!)」
ハーフコートの上に黄瀬を出さない?
『ふっざけんなってのよ。』
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2015年1月14日 21時