勝たせて見せる。 ページ31
困惑した顔の黄瀬涼太。
なんだか凄く絵になるのがちょっとむかつくかも。
『私は、私の実力を駆使して。』
一歩。
黄瀬涼太に近づいて、彼を少し見上げる位置に立つ。
まるで、挑むように。
まるで、睨みつけるかのように。
『テツと、大我を貴方たちキセキの世代に勝たせて見せるわ。』
黄「なっ、」
そう、言い放った。
誠凛を勝たせるのと変わらないじゃないか、なんて思う人もいたかもね。
、、、違うわよ、全然。
だって、誠凛を勝たせるなんて。
ぼんやりと、ふわりと。
そこに浮かんでいるようなものでしょう?
そうじゃ、ないの。
私の頭の中ではもうすでに構築され始めているの。
テツと大我が手を取り合って。
キセキの世代たちに向かっていく光景が。
あとは、それを勝利につなげる。
私のあらゆる力を酷使して。
驚いたような声を上げる黄瀬くん。
そして。
黄「、、、冗談、っスよね?」
信じられないと言いたげにそう言う。
でも悪いわね。
『私、冗談なんてほとんど言わないつもりだけど?』
黒「黄瀬くん。」
私の横まで歩いて来たのはテツと大我。
新しい影と光。
黒「Aさんに先を越されましたが、僕たちも決めていました。」
火「全員ぶっ飛ばす!」
ってな。
アメリカにいた時と変わらない、挑戦的な笑みを向けて。
彼はそういった。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2015年1月14日 21時