隣に。 ページ23
火「、、、てかよ。」
軽く。
いつも話すように、口を開いた大我は。
火「別にいいじゃねぇか、色が消えても。」
「『は?/はい?』」
突拍子も無い事を言い出した。
、、、まてまてまてまて。
それって私に色なんていらないってこと?
私にはそんなものいらないって。
そう、言ってるの?
火「色がなかろうがあろうが。俺はこれからちゃんとAの隣に立ってる。」
『!!』
あまりに優しげで。
あまりに真剣な目をして私に言うものだから、つい息を飲んだ。
火「それでも色が欲しいと願うなら。ちゃんと信じろよ。仲間のこと。」
裏切ったりなんかしねぇから。
少なくとも俺は絶対。
そう言って笑う大我に、涙が溢れそうだった。
『ありがとう、、、大我、テツ。』
大我。
あなたはどうしてこうも簡単に私に光を与えるの?
不思議なほどに暖かい光をいつもあなたはくれるよね。
信じるから。
だから。
『勝つよ。』
「「あぁっ!/はい!」」
勝とう。
全てに。
私も色を取り戻す。
取り戻したいって、思えるようになったから。
待っててね。
そんな気持ちを築いた私に、一番最初の壁が訪れるのは翌日のことだった。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2015年1月14日 21時