ワケあり少女5！ (ページ23)

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二十三話ページ23

ある程度のところまで勇太が話終えると、彼は私を伺った。

さっきまで震えてた呼吸も落ち着いてきた。
横で勇太が心配そうに私を見てて。

それだけでなんだかほっとした。
私を知ってる人がいるから。
大丈夫、大丈夫って。

そう、言い聞かせることができた。

『、、、勇太が見張りについて、私は申し訳なさでいっぱいで。』

毎日毎日コーヒーや紅茶等の温かい飲み物と毛布をドアの前に出すのが私の日課だった。

「新庄にバレたら二人とも痛い目にあうのは言わずともわかってたので、新庄が来る前に飲みきって返すのが俺らの暗黙のルールでした。」

そう。
暗黙のルールだった。

、、、でもそれは、あまり長くは続かなかった。

『いつもより早く帰ってきたあいつが私が勇太を気にしてるのを見てなんだか知らないけどすごい暴れだして。』

勇太を、力任せに殴りまくろうとしてた。
見たくなかった。
そんなのさせちゃいけないと思った。

、、、だから私。

「Aさん、俺庇うためにっ、」
『ううん。私がしたくてしたの。』

話の途中で堪えきれずに手を握りしめる勇太の手を握りつつ言う。

『私を好きにしていいって言ったわ。』
「「「っ？！」」」

それを聞いた新庄はすごく嫌な目で笑って。

たくさん殴られて、服も破かれるようにして脱がされて。

もう、何が何だか分からなかった。
、、、そんな時。

『、、、背中が焼けるような感覚に陥った。私、凄く叫んだわ。』

ーっあぁぁぁあっ？！ー
ーうるせーよっ！ー

その焼ける感覚が、タバコを押し付けられた証だった。
それに耐えられなくて大声を出したことで、背中にはたくさんの痣。

勇太がこっそり手当はしてくれたけど、それから何日かな。
逃げ出すまで、ずっと毎日その行為は行われたの。