五十二話 ページ2
、、、まずい。
非常にまずい。
『だから、私別に怪盗キッドの仲間なんかじゃないわ。』
「じゃあどうしてあんなところにいたんだ!」
『そんなの私が話す義務ないでしょう。』
「ならばやはり、」
『だからそれは違うって言ってるでしょう?!』
所変わって警察署。
私とおじさんは、別々に事情聴取を受ける羽目に。
、、、彼、コナンこと工藤新一は子供だから疑いの目なんてこれっぽっちも向けられなかった。
実はあいつが一番悪い気がするのは私だけなのか。
そんな時。
ガチャ。
「誰だ、今俺が事情聴取中だぞ!」
『!』
扉を開けて入ってきたのは。
「警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係の佐藤です。この子の潔白は私が証明します。」
『佐藤さん、私、』
「大丈夫よ。取り敢えずは無罪放免だから。」
ふふっ、とふざけつつも私をこの場から救いに来てくれた佐藤美和子警部補。
彼女とはコナンくんたちを通じて自然と知り合った。
あと、高木刑事と千葉刑事と目暮警部とも。
「さぁ、こっちへ。毛利さんも待ってるわ。」
『、、、?コナンくんは、』
毛利さん、とそこしか言わない佐藤刑事に問うと彼女は困ったように言う。
「それが、一人で出て行ってしまったみたいなの。」
どこかしっかりしてはいるけどやっぱり小学生だから少し心配なんだけど。
その言葉にそうですか、と頷き歩き出す。
、、、まぁた1人で捜査しようとしてるわねあのガキ。
なんて、柄にもなく少し乱暴なことを思いながら。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2015年3月13日 17時