誘拐 (ページ16)

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どうしたのページ16

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その日以来樹が帰ってくる時間が遅くなって
入れ替わりになることが多くなった。

朝起きれば置き手紙と朝ごはんが置いてあり、
昼過ぎくらいに1度家に帰ってきたかと思えば
夜ご飯を食べた後に樹はまた外に行く。

樹が帰ってくるのは私が寝ている間だ。

でも、今日は帰ってこなかった。

朝起きると手紙もご飯もなく
スマホもないので連絡が出来ない。

しばらくすると
どたばたと複数人の足音が近付いてくる。

そして玄関のドアの開く音が聞こえたので
恐る恐る玄関を覗き込む。

すると、2人の男に支えられている傷だらけの樹と
樹の荷物などを持っている北斗さん。

？｢北斗～、靴脱がせてやって。
あとベッドどこ。あー、いや、この場合は風呂か？｣

？｢とりあえずリビングに運んじゃおうよ！
樹の家ってベッドと床ぐらいしか寝ころぶ場所ないでしょ？｣

北｢お前らグチグチうるせえな。Aさんいるよね？
起きてちょっと手伝ってくれない？｣

｢え、あ、はい！｣

樹｢…わり、っ｣

とりあえず机を動かして樹を床に横たわらせると、
男達は樹の服を脱がし、傷口に消毒液を散らす。

樹｢っ！！！いってぇ、｣

そして樹の反応を無視して問答無用で
丁寧に傷口に包帯を巻いていく男達。

？｢まぁ、こんなもんっしょ｣

｢…あの、何があったんですか？｣

？｢んとねー、樹って殺し屋なこと知ってる？｣

｢はい、｣

？｢殺し屋ってねー、敵を増やしやすいのよ。
で、今回は依頼を始末した帰り道に集団で来られて
ただでさえ疲れてんのに頑張っちゃったわけ。｣

？｢それでこの体だよ？樹の体力にちょっとでも
余裕があったら俺らが応援に行ってあげれたのに
連絡が来たのが全部終わった後。ほんと、心配したじゃん｣

北｢まぁ俺が動けたから
後遺症とかはないだろうけど今後はきついかもな｣

？｢んー。もしそうなったら
Buddyの俺が助けてやるよってな！AHA!｣

｢ほんと、ありがとうございます、えと、｣

？｢あー、俺は森本慎太郎でこいつがジェシー
北斗は、まあ分かるよね？笑｣

｢はい！森本さんもジェシーさんも北斗さんも。
ありがとうございました｣

北｢ん。じゃあ俺眠いから帰るわ
樹はこのまま寝かせてあげて。
ほら、2人とも帰るぞ！｣

樹をベッドに移動させて3人は帰っていった。

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