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身がもたない、、、。 ページ9

「?どうした、A。」
『あ、いや、私今日この人に助けてもらったから、』


すっ、と彼を指差せば、ぐりんっ!とすごい勢いでみんなの顔が回った。

え、怖い。


「どこで?!え、知り合いなのか?!」
『あ、と、朝バスで。同じ大学みたい、だよ?』


あれ、まだ大学知らなかったのかな。
仲良しじゃなかったんだっけこの4人?


だいぶ曖昧になってる記憶を探ろうとする前に、真琴が口を開く。


「Aって確か、霜狼学院大学じゃなかったっけ、、、?」
『うん、そう。今日同じ門くぐったから、ほぼ間違いなく同じ大学なんだと思うよ。』


それがどうかした?

と、白々しく言ってみる。
いや、半分以上理解できてないからそこまで白々しいわけでもないんだけど。


「中学の時、水泳部に入ってた時の仲間の1人、なんだけど、」

「急に俺が部活を辞めてからほとんど会ってない。」

「俺も、引っ越すのちゃんと伝えられないままで、、、」

「その後、郁弥、、、あ、桐嶋郁弥っていうんだけど、アメリカに行っちゃって、僕も結局そのまま疎遠。」



、、、なんだこのややこしいの。
アメリカとかなんだその贅沢!
(フランス三年間も行ってた人間が言うことじゃない。)


『、、、とりあえずもう一度話し合う必要がある、ってことだね。』
「まぁ、まとめるとそうなるかな、、、」


はは、と苦笑いした真琴に、難しい顔した遙と椎名くん。
やれやれ、何かとこの人たちは毎年のようにトラブルが発生するよね。


「あ、でもさ!今度新人戦、あるんでしょ?」

都内の大学なんだったら会えるんじゃない?



閃いた!とでもいうように人差し指を立てた鴫野くんがそう言う。

、まぁ。


『いろんな事情があるみたいだけど、そういうことならとにかく新人戦に備えるのがいいんじゃない、今は。』

「うん、そうだね。頑張ってね、2人とも。」

「おぉ!」
「あぁ。」



4人はもっと一緒に話そうと言ってくれたが、もともと私はいない予定だったんだから4人で楽しんでもらおうということで、早めに帰らせてもらった。



大学入学早々、こんなに転生トリッパーなことを思い出させられるとは思ってなかった。


『自分のことで精一杯なのに、』


こんなにハプニング起こってたら身がもたない、、、。
1人これからの未来に不安を覚えた初日だった。

流石。→←新妻。



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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2018年12月20日 10時

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