私も自分の未来を考えてやるんだってそろそろ言ってもいいよね？【Free!】 (ページ4)

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マイホーム。ページ4

眠らない街、東京。

その名にふさわしく、岩鳶とは違って夜になっても外が明るくて。
迷わず遮光カーテンをつけたのは記憶に新しい。

遙や真琴とは方向が違ったのもあって、早々に分かれてやってきたマイホーム。

一人暮らしにしてはなんだか広めのその部屋にそわそわしてしまう。

贅沢はあまりしない家なくせに、私の住処にはとことんこだわった両親。
(特にパパ。)

1LKは広いって散々言ったのに、Aは料理もきちんとするし、きっと清十郎くんがきたりすることもあるだろうしーだとかなんとか言いくるめられ。

キッチンも一人暮らしにしてはずいぶん広くて綺麗なもんで、もうこれはとことん料理するしかないな、って感じ。

一室は私の寝室、つまりはマイルームにして。
リビングは本棚、テレビ、観葉植物等の最低限を。

そしてここにも追加の過保護？があって、小さい座椅子があればいいって言ったのにもかかわらず、立派なソファが。
これまた座り心地のいいこと。
ここで寝そうだなーって思ってるのは内緒ね。

でも。

『家が綺麗なのは気持ちいいねー、』

広さがある分ごちゃごちゃしてなくて、とても幸せな気分。

、、、さて。

『ひとまずの買い物と、』

できればバイトを探さなくちゃね。

ガス、電気の確認ヨシ。
1人そう呟いて、カバンを持って。
買ったばかりのパンプスを引っ掛けた。

『行ってきまーす。』

独り言が増えるなぁ、なんて思いながらドアを開けた。

、、、あ、そうそう。
最大級の過保護は。

ガチャン！

『、、、慣れないなーこれ。』

オートロックね。
しかもここもう一段階鍵開けないとなのよね、ほらあのロビーにある自動ドア開けるために鍵差し込まなきゃいけないタイプのあれなの。

流石にコンシェルジュはいないけど、、、

『やっぱりやりすぎだと思うんだよね。』

、、、とまぁ以前より明らかに増えた独り言を感じながら。
慣れない靴で、慣れない都会の街に繰り出したのだった。