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〈、、、好きよ、すごく。〉

齢22の、、、冬になりかけの秋。
長い長い年月を経て、私は人生初めての告白というものをした。
柄にもなくドキドキして。
相手の目を見て逸らさないようにしてやろうと思ってたのに、結局先に逸らしたのは私だった。

そんなに長い時間彼の目を見ていた気はしない。
けれど、

〈、、、あー、〉


彼がため息を飲み込んだ音。
なんて断ろうか、あの人が考えていた仕草。
あの顔のおかげでこんな場面数え切れないほどあったはずなのに、戸惑う彼が頭から離れなかった。


それが、もう8年も前だ。


〈はい、こちらヒーラー。〉

ヒール、悪役。
もっぱら使われるのはヴィランの方だけど、言葉遣い的にも汚い方のこっちにしたのは悲劇の主人公ぶって見たかったから。

〈休暇中にすまないが、ウルクへ向かってくれないか。〉
「Uruk??」


2日ほど前に長期の仕事を終えて、やっともらえた1週間の休みだったのに、半分も消化せずに終わってしまった。

なんでも、今少し治安が悪くなって来ており、調査員を派遣しなくてはならないらしい。
それと、気になる人物もいるみたいでその人の行動探索も含まれていた。
、、、私の休暇が。
とりあえずYES、と返事を返してデパートへと向かっていた足をアパートへと戻した。

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2021年1月17日 21時

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