太陽の末裔途中まで書いた。 (ページ14)

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［っ、〈ミョンジュ！会いたかったわ私の名前覚えてる？！安室ゆゆよ！！〉

ユ大尉宛に届いた厳密に包装された書類を持って行くと、ドアが開いていて。
中に1人、聞かれてはいけない人物がいるのを理解し。
とっさに目があったミョンジュが何を言い出すか想像がついたので、被せるようにしてそう言いながら抱きついてみせた。

、、、とついでに、私の方を見て口角をあげたビッグボスを睨みつけてやった。
なんでこんなことしたのか分かってるくせに、そんなキャラじゃないだろうなんて言いたげに見て来るのがうざったい。

〈えぇ、覚えてますよゆゆさん！〉
〈さすがミョンジュ。〉

彼女が聞いたら、覚えていることを褒めているように聞こえるだろう。
まぁ、もちろんそんな訳はない。
咄嗟の判断、そして順応性。
流石の美人軍医って意味合いである。

［こっちに異動に？］
［えぇ。、、、その代わりに彼がいなくなって意味がないと思ってたけどゆゆさんがいるならなんの問題もないですね。］

にっこり。
苛立ちを隠しきれずにそう笑う彼女に苦笑い。
ってことは話に聞いていた男はソ上士だったか。
できる人だと思ったけど、仕事と女は別物ってことなのかしら。

、、、にしても密会か。
ほんとに仲がよろしいことで。

［挨拶は済んだ？そしたら一緒に行きましょう、この人たちの邪魔しちゃいけないわ。］
［えー？不細工カン・モヨンなんか気にすることないのに。］

はい、と彼に書類を渡す。
見かけ上は本当にただの書類なので別に先生の目の前で渡してもいいだろう。
ニヤニヤと嬉しそうに私の腕に絡みつくミョンジュが可愛くて、クスクス笑いながら歩き出す。

「それじゃ、その書類目を通しておいてくださいね大尉。」
［おい、］

待てと。
自意識過剰かもしれないけれど、そう言われる気がして。
その前に、ぐいっと腕を引っ張ってくれたミョンジュに心の中で感謝しながらその部屋を出た。
きゅっ、と私の腕を抱きしめてくれるその存在が私の救いだった。