太陽の末裔途中まで書いた。 (ページ12)

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ユ・シジンside

先生がわざわざ会いに来てくれた後、静かな空間で考える。

［初めまして、ご挨拶が遅れてしまいすみません。］

彼女の言葉は嘘で塗り固められていた。
ここが拘禁場所だと彼女がわからないはずがないし、まさか彼が褒めると思っていたとも思えない。
あぁ、あと不躾だなんて絶対思ってない。

でも、

〈彼の判断のおかげで医療チームは責務を全うできた。そしてアラブの議長は助かった。〉

この言葉だけは。
きっと本心で、心からαチームの決断を認めてくれた証だった。

そして彼女の思惑通り処分は少し軽くなった。
三食食事がくる。
これじゃただ働かずにじっとしてるだけだ。
罰とはよく言う。

、、、涙を流し、会いに来て。
自分は無事なのにと悲しんでくれた先生に対して、嬉しいと思ったのは事実だ。
愛おしいとも。

だが、この処分の意味も必要性も。
そして不必要な圧力も認知して、それを回避させてくれた彼女。
何もかもを理解し、その上で認めてくれた彼女も。
心の中で燻ったまま、離れてはくれなかった。