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そう発した言葉は。

「っ、、、」

ぐっ、と一瞬彼女を怯ませるも。

「ならっ、Aさんは!やってやられて、やられてやっての道から抜け出せなくてもいいの?!」

彼女の冷静さも欠かせた。
一気に息を吐き出して、どうだと言わんばかりに言ってくるこの女に心底イライラした。
ずっと気に食わなかった。
何考えてるのか、そんなの手に取るようにわかったから。

『、、、。』


イライラする。
この人は、なんなんだろう。
私たちの親代わりでもしてる気になってるの?



『貴方、矛盾してるの気づいてます?』


ふざけんな。
心の底からそう思った。
殴ってやろうかと。
そんなことまで考えて。
はっ、と。
乾いた息が漏れた。


『私たちは子供。だからこんな戦いやめて。そんなこと言っておきながら今度は子供だけど死んだ子のこと忘れて、水に流して!私たちにその苦しみを抱え込んで生きろって?!』


「っそんな、私は!」


『やってやられてが何よ!!』



「!」

『やって、やられて!やられてやって!上等じゃない!こっちがやめたら、あのお嬢様はどうなるの?!あのおじいちゃんは?!こっちが攻撃をやめて、あっちがやめてくれる保証は?!』

「それは、」
『ないでしょう?!あるわけないわ、そんなもの!だってあっちだってもう憎しみでしか動いてない兵だってたくさんいるんだもの!大の大人なのに感情のコントロールもできないのよ?説教してきてあげたら?!』


『私たちはずっと汚くて苦しくて死と隣り合わせな場所で生きてきた!女だろうが子供だろうが関係ない!使えるものは全て使われて!死ぬなら戦場で!死ぬなら役にたってから!そんなこと言われて生きてきた私たちに!貴方は何を求めているの?!』


ガラッ。

扉の開く音がして、振り返る。

「おいA、声を落とせ。筒抜けだ。」
『、、、オルガ。』


そこには、我らが鉄火団の父がいた。
父。
そう呼ぶにはきっと頼りない。
だからこそ、みんなは兄として。
ボスじゃなく、団長として。

、、、この人を、心から信頼してる。

最後。→←鉄血のオルフェンズ



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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2017年8月17日 10時

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