第九話 ページ10
『っ、人がっ、、、』
今日は、ついにその日。
、、、キッドが、予告を出した日。
流石と言うべきか。
あまりに多い人に揉みくちゃにされ、入口の方角も分からなくなってしまった。
とりあえず園子たちを探すことが先決、だけど。
『園子達はどこに、、、』
全然見当たらなくて困っている。
園子と蘭。
二人は私をなんの抵抗もなく受け入れてくれて。
しかも、今じゃ何をするにも誘ってくれる。
私も答えなくちゃいけない。
、、、そう思うほど、居心地がいい。
どんっ！
そんなことを考えていたら、人にぶつかる。
『っ、、、』
転ぶ。
そう思った瞬間。
ふわっ。
「大丈夫か？」
『すみません、ありがとうございます。』
「俺急ぐから、じゃあな！」
誰かに抱きとめられて。
でも、その人は顔を見る前にいなくなってしまった。
、、、どんな人だったんだろう。
そんなことをしてると。
「こっちだ。」
『ひゃっ、』
いきなり出て来た手に引かれる。
顔とかは全くわからない。
離れるにも離れられずにそのままついて行って。
顔が見えたのと。
「あ！いたいたっ！Aーっ！！！」
そんな園子の声が聞こえたのはほぼ同時だった。
『貴方だったのね。』
「ったく、迷子になってんじゃねぇっつの。」
私を引いたのは工藤新一。
全然分からなかったわ。
「よかった！Aいなくなったかと。」
『ごめんなさい、蘭。』
白いワンピースを着た私。
それに比べて2人はオシャレだ。
私は大抵ワンピースで済ませてしまうから。
2人がとてもおしゃれに見えて仕方なかった。
「よし！Aも来たし、宝石の所に行きましょ！」
そんな園子のひと声で、私たちはその場を動き出した。
ーやべ、予告時間に間に合わねぇ！ー
さっきの彼が誰かも知らず。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒヨコ | 作成日時：2014年5月7日 0時
