第八話 ページ9
ある日のこと。
また、SHRの前の時間。
ざわざわを通り越してぎゃーぎゃー?
すごく騒いでるクラス。
、、、何事?
「あ、おっはよーん如月さん!」
『!おはよう。』
私に話しかけたのはショートの女の子。
あ、この子。
ー新一と何してたの?!ー
新一。
そう呼んで、仲良さげだった女の子と良くいる子だわ。
「初めて話すよね!あたし鈴木園子!」
よろしく。
そういって笑う。
あぁ、この子が鈴木財閥の。
『如月Aよ。よろしく、鈴木さん。』
「園子でいーわよ!ところで!」
ずいっと近づいてきて、彼女はひと言。
「キッド様に興味ない?!」
、、、は?
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『それであんなこと言ったのね。』
「そうそう。ごめん、まさか知らないなんて。」
「園子が適当すぎるんだよー!」
お昼。
今2人と食べている。
友達?と食べる、なんて。
初めてと言っても過言ではない。
1人は朝の女の子、鈴木園子。
もう1人は例の新一と呼んでた女の子。
名前は毛利蘭というらしい。
彼女にもまた、蘭と呼んでと名前呼びを願われた。
『キッドが予告状を、、、。』
「そうなのよーっ!」
目をハートにして話す園子。
、、、ファンらしい。
「それで、名探偵のAも是非って!」
『、、、名探偵?』
「あ、そうだった。」
名探偵。
そのフレーズに違和感を抱いて首を傾げる。
すると園子と蘭は、あ。と何かを思い出したように止まる。
「わかってないんだよね、新一が言ってたけど。」
「あんだけ有名なのに本人知らないっておかしいけどね。」
ヒソヒソ。
2人の話し声は私には届かなかった。
『、、、白い翼の大怪盗、ねぇ。』
私は知らなかった。
この出会いが、さらに私の人とのつながりを広げるなんて。
新しい恋が芽生えるなんて。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2014年5月7日 0時