頭に美少女がつく名探偵。 (ページ47)

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第四十七話ページ47

『、、、素敵なところね。』←
「あぁ、すごく。」←←

思わず建物を見てそうこぼした。
だってそうじゃない？

窓ガラスは割れてるし埃っぽいし、昼間なのに建物の中は真っ暗だし。
そして極め付けに。

「ここはだめだ。もう取り壊される。」
『(ホームレスまで、、、。)』

ホームレスをそこまで悪く言う気はないのだけれど。
ただ、ここが完全なる空き家で、しかも管理されてないことを告げてるようなもの。
素敵、以外に表現し得ないわ。←

二人で傍観を決め込んでいたら。

「おい、お前ら！早くしろ！！」

おじさんが私たちを急かした。
私たちは顔を見合わせた。
あのおじさんが最も行動力があるとはね。
そう言いたげな顔してるわこの子。←

『今行くわ、おじさん。』

制限時間もある。
何よりたくさんの命がかかってる。

『ふざけてる場合じゃなかったみたいね。』
「だな。」

私たちも、おじさんの後を追ってその建物へと足を進めた。