第四十四話 ページ44
「おい、蘭たちは!!」
「、、、。」
焦った声色でそう聞いたおじさんに、コナン君は首を振った。
『、、、これで私たちは事件を解決することから逃げられない、そういうことですか?』
自分でも信じがたいくらいに冷たい声が出た。
でもそれほどに怒りを覚えた。
依頼人?
なにそれ。
こいつはただの、、、
ーえぇ。では最初のヒントを。一度しか言わないのでよく聞いてくれ。ー
愉快犯じゃないの。
ーT、A、K、A、3マイナス8。あなたたちに与える時間は夜の10時まで。健闘を祈りますよ。ー
さらさらっとコナン君がメモしたのを見て、私はしなくていいと確認し依頼人に向き直る。
『貴方本気で言ってるの?!蘭や子供たちは関係ないわ!今すぐ解放しなさい!!』
考えられない。
罪もない人たちを巻き込むなんて。
そう思って訴えてみるものの。
ー、、、時間がなくなりますよ。ー
「せめてもう一度ヒントを言ってくれ!あんな風に言われてもわからない!」
おじさんがそういうも、モニターが暗くなっただけだった。
『っ、ふざけてるわ、、、』
信じられないような現実に、唇を噛み締めた。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2014年5月7日 0時