第三十八話 ページ38
流れでコナン君の隣に座った私。
椅子に違和感を感じないことはできないのは私だけではないようで。
ふと隣に目をやれば、仕切りに椅子のプラスチック部分を気にしている彼が目に入って。
(私は触らなかったけど)
『、、、気になる?』
「!あぁ。」
こそっとそんな会話をした頃に扉が開いて。
銀のワゴンに機会的な腕時計の様なものを乗せたタカダさんがやってきた。
(あぁ、全話では言わなかったが、タカダさんは依頼人の秘書さんらしい。)
彼は、その腕時計の様なものを一人一人の前に順番に置いていく。
「何ですか?これ。」
みんなが疑問に思っていたことを、光彦くんが聞く。
「ミラクルランドのフリーパスです。」
タカダさんはそう答え、子供達は歓声を上げたる。
そんな子供たちを横目に呆れたような笑みを浮かべている哀ちゃん。
、、、まぁ、今回は子供達にではなくここのホテルのスイートを年間契約なんてしてる人が単に気に入らなくてあんな表情をしているんだろうけれど。
「さぁ、腕にしっかりつけてください。なくすと再発行はできませんよ。」
その言葉を聞いて、我先にとでもいうような勢いで腕にはめる子供たち。
それに続いて、コナン君と蘭も。
そして、仕方がないとでも言いたげに哀ちゃんも。
「毛利さんと如月さんも。」
タカダさんにそう言われるが。
「いやぁ、私は遊園地には行きませんから。」
『私も依頼があって来ただけですから。』
そう言って、断ろうとする。
だが。
「早く終われば皆様と遊べますから。」
それでも食い下がるタカダさんにおじさんは負け。
かく言う私も。
「ほら、A早く。」
キラキラと目を輝かせていう蘭に負け。
結果、全員がパスを腕につけたのだった。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2014年5月7日 0時