頭に美少女がつく名探偵。 (ページ4)

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第三話ページ4

「さっき如月が言った通り、古書は貸し出し不可能。」

淡々と言っていく彼を見つめる。
彼は夕日に照らされて幻想的に見えた。

「そうなると、如月は古書以外のものをソレに入れてるってことになる。」
『なるほど？』

少しわかったわ。

『私が大概の女子がハマってる恋愛小説に興味がないのはクラスの様子からも歴然。そのジャンルは外される。』

そうなると残るのは物語本。

『物語本、そうは言ったってたくさん種類があるわ。大まかに分けても相当の。』

それなのになぜホームズなの？
そう問えば、彼は少し苦笑いで言う。

「今回に関しては半分は俺の想像なんだ。」
『、、、想像？』
「あぁ。如月って人物像を思い浮かべて、ホームズ好きだろうなっていうな。」

まぁ探偵なくらいだからもう少し理由はあるんだろうけど。
言いそうにないから、私が口を開く。

『結論を言いましょうか。』

こんなに私のことを分析？されて。
黙ってはられないしね。

『ご名答。私はホームズが好きよ。』
「！！」

私からその言葉を聞けたからか。
彼はパァッと言う効果音が付きそうな笑顔を見せた。

『って言うよりは、推理小説が好きよ。』
「っ、本当か？！」
『？えぇ。』

あまりの喜びように驚きながら返す。
さて。

『次は、私の番ね。』
「あ？」

間抜け面になった彼を見てくすっと笑いをこぼして。

『私から見た貴方の性格、行動パターンを言って見てあげるわ。』
「行動パターンって、、、」
『この短時間でもだいぶわかるわ。』

さあ、始めましょう？