頭に美少女がつく名探偵。 (ページ22)

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第二十二話ページ22

「すまんのぉ！珈琲しかなくて！」
『、、、ありがとうございます。』

カチャ、、、。
ずずっ。←

『！これ、美味しいですね。』
「それはよかった。」

、、、さて。

『お聞きしてもよろしいですか？』
「？」
『工藤新一について。』
「(ぎくっ。)」

絶対この人何か知ってる。
じゃなきゃこんなとこ連れて来ないでしょう。
あそこにいたら何かわかってしまう可能性でもあった？
だから連れてきた？

それが妥当な考えかもしれない。
だったら。

『やっぱりいいです、私そろそろ帰ります。』

カマ、かけてみようか。

「いやいやいやいや！！まだ来たばかりじゃし、もう少しくらい！」

、、、わかりやすいわねー、この人。

『冗談です。やっぱりあそこにいると彼に関する何かがわかるんですね。』
「(やってしまった！)」
『別に大して心配はしてないんです。』

彼のことだから、死ぬとかそう言うのはないだろうと思ってる。
でも。

『彼の帰りを待つ人や、彼を探そうとしている人がいるんです。』
「、、、。」

蘭や、園子をはじめとしたクラスメイト。
みんな、どうしたんだと騒いでる。

『せめて彼の無事を確認して報告しないと、申し訳が立ちません。』

彼がいないことに不安を持つ女の子だっているんだから。
ちゃんと、説明してあげなくちゃ。

「、、、じゃがのぅ。」

まぁ、だからってこの人に聞くのは酷ね。

『いいんです。本当に帰ります。大丈夫、彼のうちには寄らずに帰りますから。』
「、、、すまんのぉ。」
『いいえ。お話と珈琲、ありがとうございました。』

私は、彼の家を後にした。