HoneySugar【SUGA】 (ページ7)

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『私、大学生だったんですけど、特例で早く卒業認定いただけたんです。だから3月じゃなくて1月中にこっちへ来ることができました』

タクシーの中で続く無言が耐えられなかったのか、それとも俺に気を遣ってくれたのかは分からないが、隣に座る彼女は静かにそう言った。

SG「そうだったんだな、悪いな、日本での暮らしがあっただろうに」

『いえ、マネージャーさんや会社の方々とたくさん話して、こっちに来ることを決めたのは自分なので』

なんだか急に得体のしれない罪悪感が俺を襲う。
俺のことだけで考えれば、彼女がここに来てくれた事実だけでもかなり満足だというのに、逆に言えば俺は自分の興味だけで一人の女の"普段通り"の生活を狂わせてしまったのかもしれない。

いや待てよ、とりあえず宿舎で生活するといっても、いったいいつまでだ？
数日？数か月？それとも...

SG「なぁ、いつまで俺らの宿舎で生活する予定なんだ？」

『えっ、ずっとですよ？』

何を当然のことを聞いてくるのかと言いたそうな顔で俺を見てくる。

SG「ずっとって言ったってお前、日本に帰んなきゃいけないだろ」

『あぁ、その心配はいらないですよ！もう私、Big Hitで作詞作曲・楽曲面担当として契約決まっているので。まぁ宿舎生活を強いられるとは思ってもいませんでしたが』

...は？契約？？
つまり入社したってことか？うちのスタッフになったのか？

SG「待て、俺の知らないところで話が進みすぎてて全く理解できたない」

『ふふ、マネージャーさんがSUGAさんには何も話してないって言ってたの、本当なんですね』

あまりの話の飛躍っぷりに理解が追い付かず、頭を抱える俺の隣で、そんな俺を見ておかしそうにケラケラと笑う彼女がいた。

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