体調不良に要注意！気象系 (ページ17)

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第２章ページ17

和サイド

潤は授業に５分遅れてきた。珍しい。いつもは早いのに。

潤：「すいません、遅れました。」

先生は厳しい目で潤を見つめる。

先生：「次からは遅れないように。」

潤は軽く頷き、俺の前の席に着く。

和：「どうしたの？」

俺は潤に小声で聴く。なんだか顔をしかめてるし、全体的に…いつもの潤じゃなかった。

潤：「ぅん…女の子に告白されちゃってさ、断ったら泣かれたんだよね。」

潤は後ろを振り返って答える。

和：「ハハっ。」

俺は小さく笑う。普通だったら「何がおかしいんだよ。」とか笑いかえすのに、今日はただ前を向くだけだった。やっぱりいつもと違う。

５時間目の授業も終わって、俺はのびのびと休み時間を過ごす。よっし！あと１時間で学校終わり！とか考えてたら、ふと、潤が視界に入ってきた。

そういえばあいつ、授業始まってから全然動いてないよな。ノートもとってないし、手も上げないし。俺は立ち上がって潤の机の横に立つ。

和：「なんかお前さっきからずっとおかしいぞ。」

俺は潤の右腕を軽く突いた。すると、潤は顔を苦痛にしかめた。

潤：「んんっ！」

堪えた様な小さな叫びを出す潤。右腕、怪我したのかな？

和：「腕、怪我してんの？ごめん。」

潤は無理やり微笑んで、心配すんな、と言う。

潤：「別に怪我とかしてねーし。あ、ほら、授業始まるぞ。」

和：「ちょ、見せて」

でも、俺が喋り終わる前にチャイムが鳴り、俺の言葉は遮られた。そして、俺は納得いかないまま席についた。