第４章 ページ27
雅紀サイド
倉：「理科室今空いてるから、行こ。」
なんか俺、倉田さんに流されてるような気がするんだけど。
まぁ細かいことは〜〜気にしない☆
それが俺のポリシー♪
気づいたら理科室に入ってて、倉田さんに手伝ってもらいながらプリントを終わらせようとしていた。
倉：「ね、雅紀くん。」
雅：「んー？」
俺はプリントに集中しながら答える。
まだ後４５分あるし、余裕かな。←(お前の場合結構やばいぞ。by友達)
倉：「雅紀くんのタイプの女性ってどんな人？」
なんだ急に。変なこと聞いてくるな、倉田さんって。なんなんだろう、急に。
雅：「ん〜。ショートヘアで明るくて元気で可愛い子。」
俺は適当に答えたつもりだったけど、倉田さんなんか急に真剣な顔になっちゃって。
倉：「私は？」
俺はプリントから顔をあげる。私は？って倉田さん、何言っちゃってんの？
雅：「へ？どうゆう意味？倉田さんは…」
そしたら、急に倉田さんがずいっと近づいてきた。
顔近っ！！
近いって！
近い！
近い！
思わず顔が赤くなる。
倉：「好きだよ。」
一言だけ言うと、倉田さんはぐんぐんと顔を近ずけてくる。
倉田さんの唇が、俺のと重なる。
重なる？
重なる？
重なる…
カサナル…
ｶｻﾅﾙ…
キスだ。
何これ？？
もう頭真っ白。
俺は、パッと唇を離した。そしてその瞬間、夢から起こされたようにはっとした。
俺、何してんだろ。
やばい。
雅：「ちょっ、倉田さん。俺、無理。ごめん。」
俺はそう言うと、プリントを持って教室からダッシュ。
何してんだろ、俺。
バカだ！俺って本当のバカだ！
みるみる顔が熱くなる。
雅：「はぁ、はぁ。」
俺はサッカーフィールドまで全力で走って、またみんなと合流する。
友：「おー、雅紀！お前、プリントできたか。」
友達が笑顔でそうきく。
雅：「うん。なんとか。」
俺は笑顔で答えるしかなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花凛 | 作成日時：2019年5月9日 15時
