しーらとりざわ ページ26
仙台市体育館へとついたA一行。(二人だけど。)
二人は、
「見つかりたくないんで後ろの方で見ましょう!ね!」
というAの意見と、
「下手に見つかってイジられたくない!」
という及川さんの意見がバッチリ重なって、一番奥の席に座ったのだった。
##〜
1セット目、白鳥沢が先取したところだった。
「うひゃー…怖っ。ウシワカ怖っ。」
でも、ツッキー君を元とした3枚ブロック&スーパーリベロノヤッさん、超カッコいい!
##〜
時は流れ、第2セット終盤。
デュースが続いて追い込まれてるところに、ウシワカがまた腕もげスパイク。
その瞬間の出来事に、私も及川さんも目を見開いた。
《うぉおお!ウシワカ止めたあああ!》
という観客席の歓声と共に、顔を見合わせる私達。
「ツッキー君!」
「…まじスか。止めたよメガネ君…。」
今思うと、ここまで1回も会話してなかったなー
ツッキー君何か言ってるのに、この席じゃ何も聞こえない!!聞きたい!!!
せめて、なんて言ってたのか予想しよう。
普通に考えれば『よっしゃあああ』だよなぁ
いや、でも『やったぞー』とか『止めたぜええ』とかも…。
とか思っているうちに第2セットも白鳥沢が取った。
ってことは…もう後無いじゃん!
##〜
3セット、4セット。
何がある度に「ふぐぅぅ…」と小さく声を上げていた。
その時。
「及川…とA?来てたのk…」
「「岩ちゃん/岩ちゃん先輩、シーーっ!!!」」
「はあ?」
「今私は、選手達にもOBの方々にも、私の存在を知られたくないんです!
知られたら後で地獄のお仕置きが待っているからァァァ…!」
及川さんのかくかくしかじか…。
「…帰れ」
「嫌。」
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