ストーカーメラ。国見ちゃんおたおめ! ページ19
国見side
「あきら君おたおめ!!!!」
今日の練習帰り、下校途中に、Aが急に出てきた。
もちろん、予測も付かなかった俺らはビックリだ。
「いつからこの小説は現実とマッチタイムのモノになったんだ?確かに3/25は国見の誕生日だが」
と、岩泉さん。
たしかに、前話までは夏休みだったハズ……
あとマッチタイムって何?
「まあまあ、メッタいこと言わないでくださいって。」
Aはそうなだめると、俺に(プレゼント箱らしき)四角い箱を渡してきた。
「なに、これ」
「えー、あきら君の好物!!!」
俺の好物…………?
Aそんなの知ってたっけ
「えー、何入ってるのー?」
と及川さんが覗き込んでくる。
「国見、女子からのプレゼントなんて良いご身分だな。」
矢巾さん、そんなに貰いたいのか。
箱を開けると、“俺の好物”が詰まっていた。
「お、ホントに国見の好物だ。」
口を半開きにしながら、花巻さんが言った。
「何で俺が塩キャラメル好きって知ってるの?」
少なくとも、この子に教えた覚えは無いんだけど……
「コレだよコレ!」
ゴソゴソと猫の模様のついた大きめのリュックを漁ったAは、またもや謎の物体を取り出す。
「なんだコリャ」
金田一が、何やら機械の様な物体を凝視しながら呟いた。
レンズが付いてるところを見ると、カメラか……?
「これは私のお友達である、もにー先輩方、伊達工業バレー部員の自信作!!その名もストーカーメラ!」
なんだその通報されそうな名前は。
「これであきら君を1ヶ月前から見てたの!!だからあきら君が塩キャラメル好きだってことくらい相当前から知っているのだ!」
と、胸を大きく張った。
「勿論これはあきら君の1ヶ月の行動全てを納めています!つまり、朝起きた時から夜寝るときまで、お風呂もお着替えシーンも何もかもが入って…」
「消せ。そのカメラのデータを。今すぐ」
そんなカメラ今すぐ捨ててしまえ。
「残念ッ!このカメラは3時間置きにデータを永久保存できるという、鎌ち先輩の素晴らしい技術が詰まっているのですよ!!」
「国見ちゃんのお着替えシーン………見たい。」
黙っててください変態主将。
「今からパソコンで見ます?」
マジでヤメテ。
ーーーーーーーー
1日遅れてゴメンね!
国見ちゃんおたおめ!!!!!
181人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ