再びの迷子。 ページ12
Aside
……ヤバい。
迷子になった!!!!!!!!!
やっぱり孝支に付いて行かせるべきだった…
1人で散歩行ったら迷子になったよぅ…
よし…。
その辺歩こっと。
「………でも、ここどこ?」
その時。
「は?烏野マネか?お前どうした、迷子?」
と後ろから声をかけられた。
「うあわわわ!!はい!?」
と、思いっきり振り向いた。
すると、その勢いで、Aのポニーテールがその人に思いっきり当たった感覚がした。
「いでぇっ!!」
そこには、緑色があしらわれた体育着を着た、茶髪の男の子が頬を押さえて涙ぐんでいた。
よく見ると、右胸に、伊達工の文字が。
「……ん?伊…達?
ああ!インハイで戦った伊達工業の方ですね!
忘れてましたよ!!
しかも貴方!旭さんに、もっと心折れろよぉ〜って煽ってましたよね!
その性格の悪さがいつまでも私の記憶の中に張り付いているので覚えています!」
と、ニッコリ微笑んだ。
「いや、覚えてるの?覚えてないの?しっかりしてぇ!」
えーと…名前はー…………
「確か………ひとくちさん!」
「“ふたくち”な!!」
「どっちでもいいでしょう?」
と私は口を尖らせた。
「良くねぇわ!
ってか、お前あれでしょ?迷子。取り敢えずほっとく訳にもいかないから俺んとこ来い。」
「あ、スミマセン。私孝支に、知らない男には付いていくなって言われてるので。」
「やかましいわ!助けようとしてんだよ!!」
という感じで、伊達工業高校に連れていってもらえることになった。
……あれ?これデジャヴ?
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