かにパン系女子のマネージャーは2作目になっても周りの奴らを困らせていた。 (ページ2)

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喧嘩。ページ2

A「孝支痛いやめて！」

私は今、孝支に手を引っ張られてグイグイ連れて行かれている。

菅原「音駒だの青城だの、他校の主将に執拗に構うな！」

……！

久しぶりに孝支に怒鳴られた。
孝支に怒られるなんて私のプライドが許さないから、反論した。

A「あっ、あれは向こうから！黒尾さんからだもん！」

菅原「どう言おうとAは清水たちとジッとしてろ！」

A「…なっ！い、意味わかんない！私がどう動こうと私の勝手でしょ！」

あまりにも自由に言われたのが、私の怒りツボを刺激した。

私も、孝支ほどの勢力はないが、怒鳴ってしまった。

そして、ポカンと私達のやりとりを見ていた飛雄くんたちの元に走って行った。

##〜

菅原「…っ！」

一人になった俺は、握る拳に力を込めた。

心配そうな表情で、大地や2年の連中、黒尾が近づいてくる。
あの西谷や田中まで、空気を読めるくらい重い空気だった。

アイツとは、久しぶりの喧嘩だった。

今までの怒りと、今回の怒り。
何かが違って、何かが同じだった。

大地が沈黙を破る。

澤村「…スガ？」

菅原「………ごめん……。気にしないで。」

自分でも驚くくらい、暗い低い声で呟いた。
そのせいか、さらに心配そうな視線を向けられる。

…ほっといてくれ。

何も言わずに、その場を立ち去った。

こんなつまんないことで喧嘩なんて、俺もまだまだ子供だな。