☆How that day made us?�◆�George） ページ8
「マジで、譲り合ってる場合じゃねえ」
「……」
「今だけ許してくれ」
拒否されるだろうなと思いつつ。
ダウンジャケットをAの肩にかぶせ、解かれないように強く抱きしめた。
人肌の温かさに改めて驚かされる。
アウターとは比べ物にならないくらい、優しく広がっていく温もり。
「譲二くん」
「……ん？」
「あったかい、ありがとう……」
「……うん」
温もりを求めたのか、俺の腰に巻きつくようにAの腕がまわる。
鎖骨に感じる彼女の額の温もりが、より安心感を起こさせる。
「初めて譲二くんにドキッとしたかも」
「……初めては余計だよ」
Aがふと、こちらを見上げた。
今までにない距離で、恥ずかしくて、目線を逸らしてしまう。
悪態をつきながらも、自然と左手でAの頭を撫でていた。
「譲二くん、」
また名を呼ばれて顔を覗き込む。
やっぱり今までで一番の近距離で。
とろんとした目で、艶っぽく見つめてくる。
さっきまで死にそうな顔してたくせに。
でも、それはきっと俺も一緒なんだろう。
Aに対して、こんなにも慈しみを感じたのは初めてだったのだ。
「A、」
近付く顔と顔。
目を閉じて、そのときを、待つ。
唇の感覚がなんとなくわかる、くらいの距離。
iPhoneが軽快に着信音を奏でた。
慌てて体を離し、ポケットに入れていた携帯電話を取り出す。
『はい？』
『ジョージ、スマ？』
『はい』
『ご指定のストリートにいるんだが、そこの赤い車かい？』
『そうです、お願いします』
『オーケー、もう大丈夫だよ』
数十秒もしないうちに、ハイビームが俺の車を照らす。
レッカー車から男性が降り、運転席のドアをコンコンと叩いた。
男性の手にはブランケット。
『大丈夫かい？』
『先に彼女にブランケットを』
『なんてこった、そんな薄着だったのか』
『パーティーだったんだ、不運だったよ』
『さぁ、もう大丈夫だよ』
レッカー車に連れられ、無事最寄りの事業所に着いた。
愛車をそのまま修理に出し、しばらく休息をとる。
温かい部屋にいて、ホットドリンクを飲めばすぐに回復した。
「今日はごめんな、A」
「ううん、しょうがないよ」
代車を借りて、再び帰路に着いた。
先ほどのことを思い出し、照れくさくて無言のまんまで。
やがて、彼女の家に着いて、玄関の前まで見送りをする。
「譲二くん、ありがとう」
「……あったかくして寝ろよ」
「譲二くんもね」
「ああ」
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amea(プロフ) - 誉さん» 教えてくださりありがとうございます！これからも応援してます (2016年11月5日 22時) (
レス) id: 537d65492b (このIDを非表示/違反報告)
誉(プロフ) - ameaさん» こちらも遅くなりすみません。サブチャンネルの方ですね。たしかくだらなトライアスロンの罰ゲーム動画です。お店に入るときに、女性に譲るシーンがあるのです。そこがスマートでキュンとしますよ！笑 (2016年10月31日 2時) (レス) id: 6be2a4c74b (このIDを非表示/違反報告)
誉(プロフ) - ameaさん» お返事遅れて申し訳ありません……。お越しいただきありがとうございます！オシャレと褒めていただけて嬉しいです！社会人ゆえなかなか更新が思うように行きませんが、またキュンキュンしていただけるように頑張りますね。どうぞよろしくお願いします！ (2016年10月31日 2時) (レス) id: 6be2a4c74b (このIDを非表示/違反報告)
amea(プロフ) - ジローのレディファーストって特にどの動画で見れますか？？ (2016年10月23日 22時) (レス) id: df201d4218 (このIDを非表示/違反報告)
amea(プロフ) - この小説すごく好きです！もうキュンキュンが止まりません！大人な恋ですね、読みやすいしおしゃれで大好きです。これからも頑張ってください！ (2016年10月19日 1時) (レス) id: df201d4218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誉 x他1人 | 作成日時：2016年8月31日 3時
