★30minutes untill we kiss in the 1st meeting��（Jiro） ページ6
「次朗くん、酔ってる？」
「酔ってるけど、本気だって言ったら？」
空いた左手を頬に添えて、ぐっと顔を近づけた。
Aが、右手を俺の肩に乗せ、留めるように押す。
額が触れ合うと、Aが囁く。
「……そんなことされたら、好きになっちゃうかもよ」
肩に置かれた手をとり、引き寄せる。
自分の腰へその手を導き、さらに体を密着させた。
「だったら、尚更だ」
キザに呟いてみせると、Aが察したように目を閉じた。
唇をゆっくりと重ね合わせる。
あんなに大音量で流れていたロックミュージックが、だんだんと遠のいていって。
時間が止まっているみたいな、無音の世界。
唇を離せば、顔を真っ赤にしたAが、胸板に倒れこんでくる。
「出会って30分でキスなんて、外国人でもしたことない……」
「それな」
「こんなの初めて、」
「俺もだよ」
肩甲骨まで流れる髪の毛を、頭の天辺から撫でる。
ただただ、この30分の出来事が夢のようで。
ふたりとも、無言でそのまま抱き合っていた。
譲二が、ひととおり騒ぎ終えて俺たちのもとに帰ってくる。
初対面だったふたりが、訳も分からず熱くハグをしているのだ。
当事者が一番びっくりしているけど、もちろん譲二も驚いていて。
眼鏡を外しては目をこすり、何度もこちらを見ていた。
「お前ら、30分でなにがあったの」
「俺たちもよく分かんないんだよなあ」
「え、初対面だよな？」
「そうなんだよなあ」
「え、マジで意味分からん」
「こんなことってあるんだなあ」
「A？」
「私もね、ちょっと、何が起こってるか……」
「Oh my goodness....」
【30minutes untill we kiss in the 1st meeting.】
「あの出会いすごかったよなあ」
「ほんと次朗くんに騙されてると思ったよ」
「いやー、ほんとよくついてきたよな、俺に」
「…まあ、そのあとが紳士だったからね」
「あ、その話しちゃうかー俺が紳士な話ね」
「うっわ、やっぱしない」
■sequel■
☆How that day made us?� �George）→←★30minutes untill we kiss in the 1st meeting�◆�Jiro）
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amea(プロフ) - 誉さん» 教えてくださりありがとうございます！これからも応援してます (2016年11月5日 22時) (
レス) id: 537d65492b (このIDを非表示/違反報告)
誉(プロフ) - ameaさん» こちらも遅くなりすみません。サブチャンネルの方ですね。たしかくだらなトライアスロンの罰ゲーム動画です。お店に入るときに、女性に譲るシーンがあるのです。そこがスマートでキュンとしますよ！笑 (2016年10月31日 2時) (レス) id: 6be2a4c74b (このIDを非表示/違反報告)
誉(プロフ) - ameaさん» お返事遅れて申し訳ありません……。お越しいただきありがとうございます！オシャレと褒めていただけて嬉しいです！社会人ゆえなかなか更新が思うように行きませんが、またキュンキュンしていただけるように頑張りますね。どうぞよろしくお願いします！ (2016年10月31日 2時) (レス) id: 6be2a4c74b (このIDを非表示/違反報告)
amea(プロフ) - ジローのレディファーストって特にどの動画で見れますか？？ (2016年10月23日 22時) (レス) id: df201d4218 (このIDを非表示/違反報告)
amea(プロフ) - この小説すごく好きです！もうキュンキュンが止まりません！大人な恋ですね、読みやすいしおしゃれで大好きです。これからも頑張ってください！ (2016年10月19日 1時) (レス) id: df201d4218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誉 x他1人 | 作成日時：2016年8月31日 3時
