診療所へようこそ【刀剣乱舞】

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唐突だが、つい最近のことだ。
僕は離婚した。

理由はそう。僕がいけなかったのだ。
僕がもっと周りに目を配っていれば、離婚なんかしなくて済んだのだ。

妻を…泣かせるような事にはならなかった。


あの時の自分に後悔している。
昇給とか、そんなこと気にせず、今ある目の前のものにすがっていれば良かったのだ。
…それで……良かったのだ。


そんなことを思いながら、僕は広く感じるリビングにただ1人、ボーッとしている。


その時、インターホンが鳴った。
妻と子どもが戻ってきたのかもしれないとは思わない。
なぜなら、妻は一度決めたことは貫く頑固者どから、それはないと確信できた。
確認しようと思ったのだが、生憎、そのような力はない。
居留守を使おうと、無視した。


しばらくインターホンが鳴り続けたが、相手は諦めたのか、次第に鳴らなくなった。


「………」


一瞬で取り戻した静けさの中、突然玄関の方から、カチャカチャと音が聞こえた。


「え？」


僕は不審に思って、玄関に向かった。
鍵穴が動いたり、動かなかったりしていた。
そしてついに、鍵穴からガチャン！という軽快な音がした。


？「やっぱりいたよ、ここに。俺の読みは当たっただろ？」


？「まずいって！いくらなんでもご法度のピッキングシステム使うだなんて！！」


ピッキングシステム？なんなんだそれは……というか、誰だ？
僕は怖くなり、通信機に手を伸ばしたその時、ガチャンと鍵が開く音が聞こえた。

そしてゆっくりと扉が開かれ、外にはスーツを着た男が二人いた。
男は靴のまま入り、僕の前にやってきた。


？？「ほらな？やっぱり居留守だったろ？」


？？「だからと言って、ピッキングシステム使って開けることないだろ！！」


？？「時間がないんだから仕方ないだろ？」


1人はなにかあたふたしている男。
もう1人は、時計を見て時間を気にする男だった。
多分、後者の男の独断で不法侵入したのだろう。

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