episode51 ページ5
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「んー、買ってきた」
お金を払おうとすればやんわり断られるし
運転を変わろうかと言っても断られる
なんだか、漫画や小説でよく見る
憧れのデートみたいだった。
もう太陽は沈みそうで
寂しそうに空は赤みを帯びてゆく
「…俺さ、Aのこと好きだよ」
夕日を眺めながら運転する彼は
こちらを見ずに言った
顔が赤いのは夕日のせい
そんなセリフ、今日が最初で最後かな。
「…え」
「気づいてなかったでしょ？俺、結構前から好きだったのに」
「ごめん、」
「謝らないの、」
「でも、」
「返事はまた今度ね、今のままじゃ俺、断られるじゃん？」
愉快に鼻で笑う慎ちゃん
カッコよくて、
目が離せない。
結局私は罪な女だ。
慎ちゃんが好きなのに、
一緒にいて楽しいのは北斗くん。
心が揺れる
ふたりとも、大好きだから。
「…帰ろっか、家まででいい？どこも寄んない？」
「うん、大丈夫」
「正直俺ね、初めて会ったとき、
この人は好きにならないなって思ってた、ごめんね」
「なんで謝るの、」
「俺より背は凄いちっちゃいし、優しいというより面白いし
可愛いというよりかっこいいしね、
正直言うと、全くタイプじゃなくてさ、
だけど俺、結構早い段階で好きになっちゃったんだよね
好きにタイプとかないなぁ、って、初めて思った」
色々聞きたいことはあったけど
全部飲み込んで
彼の話を静かに聞いた。
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かいとん - コメントありがとうございます！次の作品を書きながら思い付いたら書こうと思います！！ここまで読んでいただき、ありがとうございました！！よかったら次の作品も北斗くんmainなんで覗いてってください！本当にありがとうございました！ (2022年2月9日 17時) (
レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - すごく面白いかったです！！番外編的な、その後の2人的なのみてみたいかも…です (2022年2月9日 11時) (レス) @page17 id: 405e6347aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かいとん | 作成日時：2022年1月19日 17時
