第55話 ページ21
−出水side−
玉狛を出た時から、（人1）の様子がおかしいことには気づいていた。
だから、あえて涙の理由には触れなかったし、席も離れて座った。
でも、帰りの車で大泣きしたのには驚いた。
人ってあんなに泣けるのかってくらいの涙と嗚咽は終始車中に響いて、林藤さんも
林藤「女の子泣かせたら怖いねぇ」
ってびびってた。
そして泣き止んだかと思えば、今度は屋上行きたいって…
こんな情緒不安定な時に屋上って絶対ダメなやつでしょ。
そう思ったけど、止めれなくて…
結局来ちまった。
まぁ、端に行かせなきゃいい話だし。
って、おい！
走って行っちまったよ！！
フェンスも超えちまったよ！！
俺は急いで追いかける。
でも、（人1）はとまって、夕日を見ている。
その後ろ姿がとても大きく見えた。
そして横顔が美しかった。
その数秒後に、俺の目の前からそれらは消えた。
出水「はっ！？嘘だろ…？」
俺は一瞬で換装して、飛び降りた。
でも…
出水「やべぇな…」
このままだと、（人1）の方が先に落ちちまう。
その時、俺は数日前の出来事を思い出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
緑川「ねーえーいずみん先輩！！
聞いてる！？」
出水「聞いてるっつーの！
でも、俺グラスホッパーなんて使わねーし…」
緑川「でも、いつか使うことになるかもしれないじゃん！！
便利だから使ってみなよー」
出水「…仕方ねーな、1回だけだぞ？」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
緑川との模擬戦のとき、1回入れてそのままだったはず…
出水「グラスホッパー！！」
俺はそれを踏んで一気に加速する。
（人1）に追いついて、抱える。
そのまま、グラスホッパーを並べて、少しずつ下に降りていって、着地した。
そして腕の中の（人1）を見てみるが、目を閉じたまま動かない。
出水「（人1）…？おい、（人1）！」
ウソだろ…？
出水「（人1）！」
あ、えっと、なんだっけ、本当の名前…
確か、シーラだったような…
出水「シ、シーラ！！」
あ「…んっ…え…なんっで！」
出水「…よかった…気失ってただけか…」
びっくりさせんなよ、全く…
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R.K - 完結おめでとうございます！とても感動しました。これからも頑張って下さい♪ (2016年4月2日 14時) (
レス) id: 498a4309dd (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星赤桃緑(プロフ) - mintoさん» ありがとうございます！！おかげさまです！！新作のほうも、よろしくお願い致します！！！ (2016年3月12日 18時) (レス) id: 8cf5d0a285 (このIDを非表示/違反報告)
minto - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！ (2016年3月10日 7時) (レス) id: 98a6a73a7a (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 北斗七星赤桃緑さん» はい！新作楽しみにしています！ (2016年3月9日 19時) (レス) id: ed39401e79 (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星赤桃緑(プロフ) - みーさん» ありがとうございます！！読者の皆様には感謝感謝です！！もしよろしければ、新作のほうもよろしくお願い致します！！！ (2016年3月9日 19時) (レス) id: 8cf5d0a285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北斗七星赤桃緑 | 作成日時：2016年2月2日 7時
