オセロゲーム4[HQ] (ページ4)

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百四十回目ページ4

あ「ん～！！ふぁあ…」

右手をあげて体を伸ばすと、欠伸がでた。

？「こんなところで大きい欠伸すんなよ。
一応女だろー？」

声のした方は見ずに答える。

あ「一応ってなんだよ、縁下。」

縁下「あんだけ重症なのに、1ヶ月しないうちに戻ってくるなんて、ゴリラでしょ。」

ピッと自動販売機のボタンを押す、ヤツの背中を叩こうかと思った。

けどやめた。

あ「休憩室って案外涼しいもんだね。」

9月下旬。
季節は秋と言えど残暑がまだ厳しい。

縁下「あとどんくらいで包帯とれんの。」

あ「んー、包帯取れるのはまだ先かな。
ただ明日からはもう吊るさなくていいって。」

まだだいぶ痛いけどね。

縁下「そっか。まぁがんばれ。」

縁下が右手をあげた。

あ「…おうよ。」

《パァン》

小気味よいハイタッチの音がなる。

縁下は、西谷の次に付き合いの長い同期。
これが昔からクセだった。

縁下「んじゃ戻るわ。」

あ「うん。私はちょっと、用事あるから。」

縁下「了解。」

私たちは別々の方向に歩き始めた。

私が目指す場所は、捜査一課。