うちのクールが天使な件。

# 憂鬱な雨と。 ページ23

Black.愛菜様リクエスト。



「ったぁ…」


雨降るとか普通に聞いてない。最悪…


結構な頭痛に襲われて、目が覚めたのは朝方。
仕事の時間にはまだまだ余裕がある。



絶対もう手遅れだけど、気休め程度に。

いつもお世話になってる鎮痛薬を求めて、ふらっふらな足取りでリビングに向かう。



やっとのやっとで喉に錠剤流し込んだ。


寝室に戻る気力も、戻れる自信もない。ソファに横になって、そのまま眠った。



「っ… なんで、」

分かり切っててもやっぱり期待しちゃうじゃん。寝てる間に頭痛飛んでってないかなーって。

まぁ、碌に寝れてはなかったみたいだけど。


こんなんで仕事出来る？ てか今日何だっけ。
記憶を手繰り寄せても、うざったらしい痛みに邪魔されて終わり。

まじかよ、まさかの撮影って。



薬効かねぇし、撮影だし。何なの、今日最悪なことばっか。バレるとか時間の問題じゃん。


今までの努力が無駄になる。必死に我慢して、薬で抑えてたのにさ。あんま被ることなかったんだけど。

俺のは頻度少ない代わりに酷いって感じかなぁってずっと思ってる。



そうだ、いっそのこと休んだらバレないか。
いや、でもそれは迷惑掛けるから…


薄暗い中で時計を見ると、時間は経ってて。早めに準備しておかないと間に合わなくなる気がする。



ここ最近で1番頑張りましたよってぐらい準備に全部を費やした。



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