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[in 山王]
ここに来たのはいいけれど、商店街だった頃を思い出す。
まぁ、今も商店街っぽいけど。
賑やかだったこの道も、今じゃシャッターが閉まりかえってて面影が無い。
｢なぁ、そこの姉ちゃん。俺たちと遊ばねぇか？｣
彼女＿＿Aは『また、？』なんて思いつつ振り返る。
｢綺麗な体と顔立ち、いいねぇ……｣
何だこのブサイクたちはと内心思う。
『いえ、用事があるので』と断って帰る……と思ったところ
｢行かせねぇぜ？｣
なんて言われて囲まれて、ニヤニヤ言うもんだから吐き気がした。
だからとりあえず、うざかったよって気持ちを込めて、
近くにいる男の足を踏む。
｢ぃってぇ!!何すんだよ!!｣
と言いながら私を捕まえようとするから
回し蹴りしてみた。
｢ぐぉっ!!｣
｢このアマァァァァァ!!!!｣
｢おい、お前ら!!!!｣
隠れていたであろう4.5人出てきた。
『やれやれ……懲りないなぁ男は』なんて呆れながら
刃向かってくるブスを倒していく。
｢ッチ、帰るぞっ!!｣
『……ふぅ楽勝かな……？』
早く目的地に行かないとなぁと思いながら、
重い足を運んでいく。
｢今のあんたがやったんか？｣※エセ関西弁ですみません。
『は？』
つい出てしまう。この『は？』
すぐ言わないように気をつけないとな、
｢いや、さっき男が顔待ってたからなんや思うたらあんたが1人で10人くらいの男やっつけるから、俺ら驚いてんねん。｣
という、関西人であろうポケットに手を突っ込んだ自称イケメン
さらに自称イケメン位の顔面偏差値のドレッド
さらにさらに、美少年。
なんと豪華な……と1人で感心するA。
『まぁ、うん。……はい。』
と言って帰って行く彼女に対し
｢ヤバい、どえらいべっぴんさんやで!?｣
｢俺が声かければよかった……｣
｢年上……ですかね？｣
なんて会話されてることを知らずに……笑
▶ side You
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作者名：あお。 | 作成日時：2020年7月6日 20時
