奇声変人歌い手がありのままでいようと頑張るらしい。

13.ライブのお誘い。 ページ13

昨日の件でまつしーと大変仲良しになった。ついったーでも会話するようになったし、連絡先も交換した。

いつものごとくグヘヘと喜んでいたある日、事件は起こった。ついったーのDMには『ニコ動本社』の文字が。


「ライブイベントの……お誘い……だと！？」


日にちは来月、11月の3日……つまり文化の日。祝日という事は観客も沢山来る事だろう。何故ハロウィーンやクリスマスシーズンにしなかったのか謎で仕方ない。いやそんな事よりだ。


「わ、私が…メンバーの内の1人とか……」


ゲスト枠なんてもんじゃない、普通にメンバーとしての参加依頼だった。今までSNSもやらず、メアドすら記載していなかったせいかこういったお誘い事は無かった。こういう時どうしたらいいんだろう…


ライブ詳細を見るに、候補メンバーの中にはまふまふさんやまつしー、天月さんにそらるさん、96猫さん、なんとゴリラ腕力もいた。

他にも沢山いるけど、残念ながら私は知らない人が多かった。となると、殆どのメンバーは男性歌い手という事か。


興味はある。参加もしてみたい……が、マイクを壊しそうで怖い。まふまふさんとボイトレ特訓はしているが、理由はそれだけでは無かった。

イケボや狂ボ等声を変えて歌う時、稀にだが地声になる事がある。普段は編集でカットも出来るがライブとなると話は別。気を抜いたら素の自分が出てしまいそうでちょっと怖い。


「これは、どうするべきなのか…」


いっそ断ってしまおうか。そもそもこの依頼断れるのか？なんて悩んでいれば電話がかかってきた。なんとまふまふさんからだ。



「へい、もすもすこちらセブンでございます」

《セブンさん！！ライブ！！！出ますか！？！？！？》

「ﾌｧーーーｯｯ」


あまりにデカイ声に思わず狂ボになる。何で知ってるんだと思ったがそういやこの人もメンバー候補だ。同じメールが届いているに違いない。


「わ、私はまだ考え中です。まふまふさんは出
《出ます！！！セブンさんも出ましょう！！！！》

「でも私みたいなそこそこの知名度の人間が参加してもい
《大丈夫です！！！！出ましょう！！！！》

「いやそれ
《出ましょう！！！！》

「最後まで喋らせろ！！！」

14.出ましょう！！！！→←12.キューピッド。

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