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授業が終わり、いつものように陽介と公平とボーダー基地へ向かう。
二人に続いて教室を出た時、ポケットに入れていた携帯電話が鳴った。
先を歩く二人の後に続き、通話ボタンをタップしてスマホを耳に当てる。
「もしもし？」
「A！きょうのよる たまこまに来い！」
ピッ
そう一言だけ告げられ、すぐに電話は切られた。
間違いない。陽太郎の声だった。
半ば強制的に約束を取り付けられて行くことになってしまったが、
まあ…任務もなかったし、何より陽太郎の頼みだから行かないはずがない。
あとで何かお菓子を買ってやらねば…
「そういや今日、玉狛んとこのメガネくんが来るんだよ」
「え？メガネくんが？」「珍しいね」
「おう。京介に頼まれてな」
公平は「断るわけにはいかねェから」と言いながら靴を履いた。
そっか。
そういえばとりまる、元太刀川隊だったな。
「俺は今夜防衛任務だ…」
「「ファイト〜」」
やる気のない応援を陽介に捧げ、校門を出る。
そろそろ暖かくなるこの季節に吹く風はまだ冷たいが、マフラーが必要ないほど寒くはない。
３人並んで学校を出て数分歩く。曲がり角を曲がれば、見覚えのある奴らが並んで信号を待っているのが目に入った。
「おー三輪、隠岐。あと珍しいな…辻と奈良坂もいる」
「アホトリオか」
「誰がアホだって？」
誰だそのチーム名を付けたのは。許さん。
にしても本当に珍しいな。進学校の二人もいるだなんて。二人の学校 ここから結構遠いはずなのだけど。
「今日短縮だったんだ」
「へー」「羨ましいな」
疑問に答えてくれた奈良坂の隣で、私を見た瞬間挙動不審になる男、辻。
女性が苦手だという彼をイジるのがこれまた楽しい。すぐ赤面してキョどる所とか初々しくて面白いのだ。
それでよく彼が所属する二宮隊のオペレーター 亜季に怒られる。
「…」
「お、辻はAがいるからか」
「そういや１年前、Aと対戦した時固まってたよな」
「あ〜」「あったなそんなこと」
ケラケラ笑う陽介に賛同する面々。
懐かしいな…
まだ二宮隊がA級だった時に、ランク戦で開始早々辻と遭遇してボコボコにした記憶がある。
「…は、話せないわけじゃない…」
「ほんなら瀬名と話してみい」
「……えっと…その…」
「ウブか」
「Aはツッコんでやんなよ」
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ろいど(プロフ) - 一気読みしました！！更新待ってます！ (2022年2月25日 16時) (
レス) id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続き楽しみに待っています！！！！ (2021年12月15日 0時) (レス) @page36 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きで、更新されるのいつも楽しみに待ってるので頑張って下さい！！応援してます！ (2021年2月16日 22時) (レス) id: e0fa08789a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2021年2月16日 21時
