花輪クンの初恋 (ページ32)

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第三十一話ページ32

『おはよーございます…。』

「おはよう、Aちゃん昨日は大変だったね…」

『はい。あんなシナリオはなかった筈何ですが…』

「花輪君やるねぇ。」

「何を話しているんだい？」

げっ！出たよ女誑し本人、花輪君。

『あ、おはようございます。』

「あぁ、おはよう…西園寺、クン…」←段々小さくなる声

『？』←わからない人

「「(あ、なるほど)」」←感づいている大野君、杉山君

「「(成程ね…)」」←感づいているまる子、たまえ

目を逸らす花輪君の行動がわからなかった。

だが、全員の思っていることは満場一致している。

(((((((それは、恋だ！！))))))

でも、まだまだ遠そうだ。

〜昼休みの時間

「あのっ！西園寺Aさんいますか！」

「西園寺は私ですが。どうかされました？」

クラスにいた女子は告白だ！と気づいた。

しかも、相手は学校一のイケメンだ。

教室を出ていったAの後をつけると…

「ずっと前から好きでした！俺と付き合ってください！」

だが、それを見ていた女子全員は

((((花輪君という未来のフィアンセがいるんだよ。))))

と心の中でツッコミを入れていた。

Aはどう返事するのか…！

『ごめんなさい。まだそう言うのわからないんです。お気持ちは嬉しいですが…。』

「そっか…じゃあお試しとかどう？」

Aは本能で身の危険を感じたのか。

『あっ、これから友達と図書室へ行く約束をしているので失礼します。』

と、言って走って行った。

実際、この一部始終を花輪君は見ていた。

が、興味も無く違う道で教室に帰って行った。