グルメ少女、何を見る。【ヒロアカ】 (ページ4)

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(ネズミだ...。)

「それじゃあ、面接を始めようか！＿と言っても、ちょっと質問に答えてくれるだけでいいのさ。」
『お、おっけー。です。』

いつの間にか用意されてあった豪華な椅子に座る。ふかふかのクッションに沈む感覚に思わずほわぁ、と声が漏れた。

「HAHA！じゃあまず、君はヒーローについてどう思ってる？」

斜め上から来た質問だ＿と思った。正直、昨日動画サイトで見た「何故ここに入ろうと思ったのか」とか、「当社以外に受けている会社はありますか？」とか。そういう質問を想像していたのだ。(会社ではないが)

『ヒーローは、素敵な職業だと、おもう。オールマイトもヒーローだ。正直な話、私は憧れている。ヒーローに。』

なんて言えばいいのかわからなかった。用意していた回答は使えなかったのでぽつりぽつりと自分の考えをしゃべっていく。＿言った通り、Aはヒーローにあこがれている。笑顔で人を助けるその姿に。また、人に認められるその姿にも。

「＿そうかい。なら、面接は終了さ。」
『！？、お、落ちた、のか..！？』

芯のある声が耳を揺らす。さあ、と顔から血の気が引いた。失望されたのか？私は雄英に受からなければいけないのに。

「まさか！そんなことはない。合格さ、志垣A。」

ふわり、と暖かな風が頬を撫でた気がした。きゅう、と胸が締め付けられて、思わず目を細める。

『やった！』

ありがとうございました、と口にしオールマイトの元へと向かう。うれしい、うれしい。嬉しい！この気持ちを誰かに共有したくて仕方がなかった。

元々落とすつもりはなかった。公安からの提案＿ほぼ命令みたいなものだが。まあ、それによって入学する予定の志垣A。”あの女”の娘という事実のため、社会からほぼ隔離されている少女。どうなったかと思えば心優しく、強く、少し食にうるさいが＿まあ、いい子に成長しているではないか。＿＿あの時とは大違いだな。

ふ、と根津は息を吐いた。

「まったく、警戒した僕が馬鹿だったのさ。」

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『らーめんおいしい』
「だろ？ここ、私のおススメなんだ。」

その日、とある街角の拉麺屋に美少女と骸骨がいたといいう噂が有名になったという＿＿

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