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名前は？と言われて一瞬迷ったものの…
ここで嘘をつく意味も無くて素直に自分の名前を告げた
口々に私の名前を確かめるように口にされるのは非常に怖いものがあったが…
だが様子を見ていると突然グルッペンさんに「大丈夫だ」の一言で前に彼らの眼前へ押し出され
一人で立たされ、それを気にする暇もなくなった
「ゃ……あ、の…」
今すぐにその大きな食卓にかけられた白いテーブルクロスの下に潜り込んで消えてしまいたかった
八方塞がりにも近い事になって
どうにか助けて欲しくグルッペンさんやトントンさんの方を見ても望みは無く…
一縷の希望があるかどうかも分からない目の前の闇に自ら突っ込むしか他はなさそうだった
「………すいません、あの…何も本当に…分からないんですけど…
出来る、ことは頑張る…ので……殺さないでください…」
結果私がしたのは謝罪会見みたいな事
皆々様が私の一挙一動を見つめ続けるものだから
その目線の先でカーペットの床に頭を擦り付け、この国にあるかも知らない我が祖国伝統の土下座をして
殺すことだけは辞めてくださいとお願いをした
格好悪いとか言う人間がいたなら私と同じ立場に一度立ってみてほしいものである
いや、犠牲者というのは増やされても困るけれど
突然異世界に召喚されて、一歩間違えたら死ぬかもしれないけど愛さないと間違いなく死ぬよって言われる世界で
帰り道もわからないままで
まだまだ分からないことだらけで間違うかもしれないから、どうかご容赦くださいと布石を置く事は非常に大事である
例えそれが如何に不様な方法であってもだ
あと、例え様という敬称を付けられて神より上だと話されようと
下手に上手に出ようとして彼らに勝てるかと言われたら100%負けることは
トントンさんの力の強さからよく分かっている
つまりこれは、逃げるため…
逃げる時までの生命保険
慌てた様子で私の頭を上げさせようとする人達には非常に申し訳ないことを…したのかも、しれない
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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