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「…！？」
突然の声に驚いて振り向けば、おやどうしたかな？みたいに、なんでもなさそうに疑問符を浮かべて首を傾げるゾムさんがいた
ゾム
「そんなビックリした？すまんすまん
んな熱心に見つめとるから…何かあるんかなって」
「…いえ、……いえ、特に…
あの…ゾムさん…エーミールさんって…」
ゾム
「ん？エミさん入ってったか？」
いや、と首を振ってある程度の事情を説明すると
ぱちぱちと瞬きをしたあと…彼の目がキュッとまるで蛇か猫かのように縮まったように見えた
ゾム
「…痛かったやろ」
「大丈夫、です…」
ゾム
「ホンマにか…？」
その今にも人を殺してしまいそうな威圧感が恐ろしくて頷くと、ゾムさんはゆるゆるとその表情を戻して
心配そうに此方を見つめてきた
ゾム
「エミさんな…エミさん、どこ居るんかな今」
「この奥には、いない…ですか？」
ゾム
「んー、居らんのちゃう？」
じゃあ何処にいるんだろうかと頭を悩ませたその時、足音が近づいてきた
ゾム
「あ、来たやん」
エーミール
「お呼びだったみたいなんで」
ゾム
「は？」
エーミール
「ずっと聴いてるんですってば」
にこにこ
人畜無害を形にしたような顔をして耳元にあるのは音を拾っていたであろうイヤホン
何処に仕込まれてるのかも分からなくて諦めてしまうのだけど
「あの…ありがとうございました」
エーミール
「いえ、大先生の入れ知恵とはいえ呼んでいただけたので
ただロボロさんは…あれホンマに大変かもって…」
聞けばシャオロンさんと同じ状態
気が昂ってしまっていると…というか爆発してあぁなってしまったらしいが、やってから後悔をして泣いているという
ゾム
「あいつ心無いやん、嘘で誘き寄せてる可能性あるから基本一人で会いに行ったらあかんで」
何されるか分かったもんじゃない、とゾムさんが顔を顰めてそう言って…
エーミールさんに向き直った
ゾム
「今回の手柄は良くてもやな、盗聴はどうかと思うでエミさん」
エーミール
「ええやん…棺様の姿お声全て知りたいやないですか…」
ゾム
「俺が殺してもらう時お前に見られてるって考えると腹立つねん、辞めろ」
エーミール
「えぇえ…っ…」
……殺す予定はない
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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